犬舎に行くのは大変? 行ってみてどうだった?

ブリーダーに抱っこされるダックスフンド
ブリーダーから子犬・子猫を迎える場合、基本的に犬舎・猫舎を訪問したうえで、気になる子犬・子猫を直接確認し、ブリーダーから説明を受ける必要があります。

ペットショップとは異なり、犬舎は買い物ついでにふらりと立ち寄るというわけにはいきませんが、実際に訪問した人の意見を聞くと、「行ってよかった」という人が大多数であることがわかります。

犬舎訪問に満足した人は91%

満足度のグラフ
アンケートの結果では、「満足」と答えた人が77.5%(386名)、「やや満足」と答えた人13.5%(67名)という結果で、9割の方が犬舎・猫舎訪問に「満足している」という結果となりました。

犬舎に行ってよかった理由としては次のようなことが挙げられます。
  • 子犬の飼育環境を見られる
  • 親犬・きょうだい犬を見られる
  • 育ての親からプロのアドバイスをもらえる
  • トイレなどのしつけができているか確認できる
  • 犬舎での過ごし方を直接見て、ある程度の性格が把握できる

訪問してよかった理由は「飼育環境を見られた安心感」

もっとも多かったのは「親犬・きょうだい犬を見れた」「犬舎の環境を直接確認できた」という理由。健康な親犬やきょうだい犬、子犬が育った環境などを見ることができると安心して迎えられますよね。
また、飼育のアドバイスやおもちゃ・フードをもらえることは、ブリーダーからお迎えすることのメリットの一つだといえます。

ただし、親犬・きょうだい犬を見られるかどうか、犬舎をしっかり見学できるかは、ブリーダーやそのときの状況によって異なります。どこまで見ることができるかは、事前にブリーダーに聞いておくとよいでしょう。

犬舎訪問した方の声

  • ブリーダーさんのお人柄、産まれ育った環境を知ることができてとても安心しました。犬を飼うのは初めてで不安だらけだったので、ブリーダーさんにいろいろと質問したところ、わかりやすく教えてくださいました。ブリーダーさんには今も連絡をとっており、アドバイスいただいています。(栃木/50代女性/ミックス犬お迎え)

  • 大変親切にしていただきました。親犬も見せていただき、ご飯、おもちゃなどいただきました。温かく、楽しい環境で育ったことがよくわかりました。(愛知/70代女性/パピヨンお迎え)

  • 引き渡し前からいろいろと相談にのっていただき、当日もとても丁寧な対応をしていただいたので、安心して取り引きできました。迎えた後の現在でも気になることがあると相談しています。本当に良かったと思っています。(神奈川/50代女性/甲斐犬お迎え)
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犬舎訪問を貴重な体験にしよう!

抱っこされているトイプードル
犬舎を訪問したり、子犬の育ての親であるブリーダーと直接話ができるのはとても貴重な機会です。心配事や気になっていることは、この機会にブリーダーに聞いておけるよう、質問を事前に整理しておくことをおすすめします。

実際に犬舎訪問をした方の体験談をご紹介します。

犬舎訪問した方の体験談

  • 折角のブリーダーさんからのお迎えなのでペットショップではあまりできないことを事前に積極的に聞いてみると良いかと思います。親犬の様子や病気の有無、お留守番やトイレの躾が出来ているかなど。(福島/50代女性/ミニチュアダックスお迎え)

  • ブリーダーさんが信頼できる方なら安心です。 お迎えに行くまでにいろいろ質問し、アドバイスをもらい、お迎え後もとても良くして頂いています。ブリーダーさんとたくさん話をするといいと思いました。(鹿児島/40代男性/ミックス犬お迎え)

  • いろんな性格の犬がいるので、外見ではなく性格も重視してお迎えした方がいいかもしれません。例えば静かな方が好きな人はやんちゃな犬はあまり向かないかもしれないです。(東京/60代女性/チワワお迎え)
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犬舎までの移動時間はどれくらい?

往復4時間以内で犬舎を訪れた人が75%

犬舎までの移動時間のグラフ
犬舎・猫舎までの移動時間は、往復で2時間以内が45%(224名)、3~4時間が30%(149名)と、75%の方が往復4時間以内で犬舎・猫舎に訪問したという結果に。5時間以上かけて移動する方も20%以上(102名)いることがわかりました。

とくに犬のブリーダーの場合は、市街地から離れた広々とした場所に犬舎をかまえ、犬が過ごしやすい環境を整えていることが多いです。市街地から離れてしまう分、ペットショップのように気軽に行ける距離ではありませんが、みなさん週末に日帰りで訪問されているようです。

また、1日での往復が難しい場合は、以下のスケジュールで観光を兼ねて1泊2日の日程で訪問される方もいらっしゃいました。

<例> 観光を兼ねた1泊2日のスケジュール
1日目:観光、買い物を楽しんでホテルに宿泊
2日目:午前中に犬舎に訪問し、午後に帰宅
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犬舎への移動手段は?

移動には車を使う人が79%

犬舎訪問の移動手段のグラフ
お迎えの移動手段は、自家用車が多いことがわかりました(71名)。ペット可のレンタカーを利用したという方も。

自分のペースでお迎えしたい方は車がおすすめ

移動手段に車を選ぶ方が多い理由としては、以下のような点が挙げられます。
  • 移動中、周囲を気にしなくて済む
  • 子犬や自分たちのペースで移動することができる
  • キャリーを抱えて移動しなくてよい
  • 交通費が安価に抑えられる

車でお迎えする方へのアドバイス

  • お迎え時にはトイレシートや車酔いした時に吐いた物を入れる袋、ウエットティッシュなどあると良いと思います。(岡山/40代男性/フレンチブルドッグお迎え)

  • 車の中で子犬を不安にさせないように1人で行かずに、運転手+子犬を見る人で訪問すると良いと思います。(福岡/50代男性/ボクサーお迎え)

  • 長距離移動になる場合は、事前にしっかりと休みを取るか、前乗りが可能であれば、そうされたほうが身体的にも、時間的にも安心だと思います。小旅行にもなります。(広島/40代男性/ボーダーコリーお迎え)
車に設置したキャリー

一人でのお迎えや長距離移動なら公共交通機関の利用も

公共交通機関でのお迎えを選ぶ理由としては、次のようなことが挙げられます。
  • 長距離移動なので移動時間を短縮したい
  • 一人でのお迎えで、移動中子犬の様子を見守るため
  • 運転に自信がない(運転できない)
  • 車を所有していない
ルールを守れば公共交通機関でもお迎えができますので、以下のポイントに気を付けてお迎えをしましょう。

公共交通機関でお迎えする方へのアドバイス

1.事前に公共交通機関でお迎えすることをブリーダーに伝えアドバイスをもらいましょう
必要な準備を教えてくれたり、毛布やおもちゃなど、移動中に子犬が安心できるものをもらえる場合もあります。

2.なるべく人が少ない時間帯を選んで移動しましょう
移動中は、周囲への配慮がどうしても必要になります。飼い主さん・子犬の負担を軽減するため、混雑する時間を避けて移動しましょう。

3.子犬が鳴いてしまう時は、人の少ない場所に移動しましょう
子犬によっては不安で鳴きだしてしまうケースも。新幹線の場合はデッキに移動して、落ち着くまで様子をみましょう。

4.移動中は、定期的に子犬の様子を確認しましょう
子犬が不安にならないように、声をかけたり、おやつを与えたり、コミュニケーションをとるようにしましょう。

犬舎まで行くことができない場合は?

こうのとりセンター
『みんなのブリーダー』には、ご自宅近くの施設に子犬を移送してお迎えする方法「近隣引渡サービス」があります。どなたでもご利用いただけますが、とくに遠距離の移動は難しい、車を所有していないという方に好評をいただいています。

東京では10人に1人が引渡し施設でのお迎えを選択

都内4か所に関連施設をもつ東京都ではお迎えした方のうちの9.6%が、横浜市の施設でお迎えできる神奈川県ではお迎えした方のうちの9.2%が、「近隣引渡サービス」を利用しています。
近隣引渡サービスの詳細はこちら

犬舎訪問よりお得な場合も

近隣引渡サービスを利用するためには、3~4万円(サービス料+移送料金)の追加料金が発生します(移送距離によって料金は異なります)。
※2023年12月時点

遠方の犬舎の場合、直接訪問すると往復3~4万円以上の交通費が発生する場合もありますので、近隣引渡サービスを活用したほうがお迎えコストを下げられる可能性もあるでしょう。
また、動物の扱いに慣れた専門スタッフが子犬を移送してくれるので、安心して子犬を待つことができます。
遠方の犬舎からお迎えしたい方は、近隣の施設でのお迎えを検討してみてはいかがでしょうか。

近隣引渡サービスを利用した方の声

  • 車の運転に自信がなく、遠出するのに不安が大きかったため、近隣施設での見学引き渡しは大変ありがたかったです。(東京/40代女性/トイプードルお迎え)

  • 遠い地方からのワンちゃんも迎えられるので、近隣だけでなく全国から探すことができ、とてもかわいいワンちゃんに出会えました。(東京/30代女性/柴犬お迎え)

  • とても丁寧に説明してくださって良かったです。私は犬を飼った経験があるので、若干説明が長く感じましたが、初めて犬を飼う家庭では安心かと思います。(東京/50代女性/フレンチブルドッグお迎え)

オンライン見学なら事前に犬舎の様子がわかる!

パソコン使っている人
オンライン見学とは、ブリーダーからビデオ通話で、子犬を直接見せてもらう方法です。お迎え前に動いている子犬を見ることができるだけではなく、ブリーダーと直接話して質問することもできます。
※オンライン見学後、子犬を迎えする場合は、動物愛護法の定めにより犬舎または、引渡し施設で必ず現物確認・対面説明を受ける必要があります

引渡し施設利用者の約4割がオンライン見学を活用

近隣引渡サービス利用者の約4割が、事前のオンライン見学を活用しています。
施設に子犬を移送する前に、実際に子犬の様子を確認したり、性格や育ってきた環境についてブリーダーと直接話したりすることができるのでとても便利です。

オンライン見学を利用した方の声

  • オンライン見学時に、家族と一緒に見てしっかりお迎えに向けて気持ちの準備をするのが良いと思います。我が家ではオンライン見学の様子を録画して何度も見返すことで、実際対面で会った時にこういう点(皮膚の様子とか持病)も確認しておこうというのが具体的になりました。(東京/50代男性/ジャックラッセルテリアお迎え)

  • 犬舎が少し遠いため、とても有難かった。子犬の性格については把握しきれないものの、質問に多く答えて頂けました。(鹿児島/40代男性/ミックス犬お迎え)

  • 写真ではわからない、子犬の元気な動きが見れて良かったです。遠方のため、このオンライン見学で決めました。ブリーダーさんやスタッフさんとも話せて、良かったです。(福島/50代女性/ミニチュアダックスフンドお迎え)

スムーズに迎えるならタイミングも大切

飼い主と子犬
犬舎訪問の移動手段や時間について触れてきましたが、スムーズに子犬を迎えるには迎える時期も検討しておくとよいでしょう。
今回のアンケートによると、ゴールデンウィーク・夏休み・シルバーウィーク・年末年始などの連休を使ってお迎えしているケースが多いことが分かりました。

連休に合わせてお迎えする人も

連休の時期に迎えるメリットは次のようなことが挙げられます。
  • 体調の変化に気が付きやすい、しっかり見守ることができる
  • 安心して過ごせる飼育環境を整えられる
  • 愛犬と暮らすうえでのルール・生活リズムを決められる
  • 畜犬登録や予防接種のスケジュールを立てられる

連休にお迎えした方の声

  • お迎え後2~3日はそばにいられるよう、仕事が休みの時をお迎えすることをおすすめします。また、事前にトイレトレーニングや要求吠えへの対処、甘噛みのしつけ等、勉強をしておくことをおすすめします。(東京/30代女性/柴犬お迎え)

  • お迎えした後はその子に掛かりきりになり、必要な物もどんどん出てくるので、お迎え時期は連休や時間に余裕がある時にした方が良いです。また、 冬は夜寒くなるので、最初からペット用ヒーターがあると安心だと思います。(東京/30代女性/ミックス犬お迎え)

  • お迎えの時期が年末だったため、仕事の正月休みもありお迎えから1週間程一緒に過ごせました。迎えた子にも自分達にも良いスタートになったと思います。長期連休の始まりのお迎えはおすすめです。(埼玉/40代男性/ゴールデンレトリバーお迎え)

  • 子犬を迎えて3回のワクチン接種が終わるのが4月、散歩ができるようになったのが5月前。 ブリーダーさんからも暖かい季節なので良かったですねと言葉を頂きました。 この時期に迎える事ができて良かったです。(高知/40代女性/ミックス犬お迎え)
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まとめ

愛犬とくつろぐ飼い主
ブリーダーからのお迎えといっても、日帰りで行った方以外にも、小旅行を兼ねて、近隣引渡サービスやオンライン見学を活用してなど、その選択肢はさまざま。それぞれの事情に合わせた方法で子犬をお迎えすることができるため、犬舎訪問は難しいものではないのです。
いずれも実際に迎える前に、子犬のことやお迎え時の注意点などをブリーダーに質問できる機会があり、安心できるポイントといえるでしょう。今回紹介したアドバイスをぜひ参考にして、『みんなのブリーダー』から安心して迎えてくださいね。

※本記事は、『みんなのブリーダー』『みんなの子猫ブリーダー』を通じて、犬・猫を迎えた飼い主さん524名にご回答いただいたアンケートおよび、サイトの利用実績をもとに掲載しています