犬をはじめて飼うときに不安だったこと

タオルのうえにのる子犬
これから犬を飼う! と決心しても、不安を感じることはたくさんありますよね。トイレのしつけはうまくいくかな? 懐いてくれるかな? 無駄吠えするかな? などなど。

そこで、「みんなのブリーダー」で子犬を迎えた先輩飼い主さん304名に、「はじめて犬を飼うときに不安だったこと」を聞いてみました。(複数回答可)
「トイレのしつけ」が不安だったという声が最も多い結果となりました。次に病気やケガ、留守番、しつけと続きます。

犬を飼ってみて苦労したこと

いたずらする子犬
では、実際に犬を飼ってからは、どのようなことに苦労しているのでしょうか。主な不安要素9項目について、以下の5段階で評価してもらいました。

  • すごく苦労した
  • 少し苦労した
  • 普通
  • それほど苦労しなかった
  • まるで苦労しなかった

それでは、「すごく苦労した」、「少し苦労した」の割合が高い順に紹介していきます!

1位 トイレのしつけ

トイレは子犬を迎えて最初の課題だけあって、苦労された方も多いようです。現在も苦労しているという声もありました。

  • いまだにトイレがハウス外ではできず、いろいろ試していますが、まだできていません。(タイニープードル/9カ月)
  • トイレがなかなか成功しなかったです。しかし、月齢が進むにつれて徐々に飼い主も犬のことを理解できるようになって、今はほとんど失敗しなくなりました(トイプードル/10カ月)
  • トイレのしつけ。まだ覚えられずいたるところにしてしまいます(ビーグル/11カ月)
  • トイレのしつけは結構時間かかった。8カ月でほぼ完璧になった(トイプードル/10カ月)

同じ犬種でも個体によって覚えるスピードが違うことがわかりますね。
トイレトレーニングの期間は2~3週間が目安です。1カ月程度でほとんどの犬がトイレを習得しますが、なかなかうまくいかなくても、長い目で見てあげることが大切です。
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2位 トイレ以外のしつけ

オスワリ、マテ、オイデなどの基本的なしつけのほかに、甘噛みやいたずらなどの困った行動に少々苦労した人が多かったようです。
  • 甘噛みです。腕が傷だらけでしたが、最近はほぼなくなりました。(秋田犬/9カ月)
  • 異食行為、食糞。食糞はまだ継続、散歩のときに石を食べたり、トイレシートを食べたりします。(ポメラニアン/10ヵ月)

犬は本来賢い動物です。子犬期からしっかりとしたしつけを行うことで、優れたパートナーとなってくれるでしょう。性格も成長と共に徐々に落ち着いてくるケースが多いです。それでも愛犬のいたずらや問題行動に悩んでしまう場合は、一人で抱え込まずにトレーナーや獣医師に相談することをおすすめします。
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3位 病気・ケガ



ペットには、人間のような公的な保険制度はありません。そのため、病院を受診すると100%自己負担になってしまいます。

普段から愛犬の健康管理や事故防止に気を配り、病気やケガのリスクを極力減らすようにしましょう。心配な場合はペット保険の加入を検討するのもおすすめです。
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4位 留守番

4位は留守番でした。共働きや一人暮らしのケースだけでなく、普段留守番の機会が少ないために留守番をさせるのに苦労したという方もいました。

  • 留守番ができません。専業主婦で常に家に居るのと、普段、用事のついでにお散歩も……という生活を送っているため、1日家を空けるとずぅーと鳴き続けています(カメラで確認)。どのように解決していくかが、今後の課題です。(キャバリア/9ヵ月)

愛犬の性格にもよると思いますが、留守番ができるようになるまで、飼い主さんの心配も絶えないでしょう。なかには分離不安症になってしまう子もいて、留守番環境の見直しをする飼い主さんもいるようです。

子犬期に段階を踏んで留守番トレーニングをすることで、留守番中も犬が落ち着いて過ごせるようにしつけることが可能です。迎えてすぐに留守番をさせなくてはならない場合は、購入先であるブリーダーやペットショップに相談をしてみるといいでしょう。
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5位 抜け毛

換毛期の抜け毛の多さに、驚いてしまう飼い主も少なくありません。抜け毛の量は犬種によって大きく異なり、換毛期のない犬種を選択するという方法もあります。ただし、毛が抜けにくいと言われる犬種でも子犬の毛から成犬の毛に生え変わる時期は、ある程度の抜け毛があります。

愛犬の抜け毛のメカニズムがわかってくると、抜け毛に対処する方法も身についていくものです。お手入れのコツについても解説した記事がありますので、参考にしてみてください。
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6位 費用



犬の飼いはじめには、犬の購入代金だけでなく、グッズの購入やワクチン接種料などの費用がかかります。継続してかかる費用といえばフード代やトイレ用品関係が代表的ですが、そのほかにも食器やおもちゃを壊してしまったり、首輪がサイズアウトしてしまったりと犬の飼育には何かと出費がつきものです。
体が大きい犬ほど、費用はかさむ傾向にあります。飼育費用について心配な人は、トリミングの必要のない犬種や、小型犬を選ぶというのもひとつの方法です。
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7位 鳴き声

7位は鳴き声でした。集合住宅で犬を飼う人が増えており「鳴き声が近所迷惑になるのでは?」と気にする飼い主さんもいるようです。

鳴くということは、犬にとってコミュニケーションのひとつですが、しつけやトレーニングで鳴く機会を減らすことは可能です。
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8位 におい

においはさまざまな原因がありますが、体臭や耳、肛門腺のにおいであれば日々のケアで解消が可能です。苦労したと感じた人が少なかったのは、先輩飼い主さんのケアが行き届いているということかもしれませんね。
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9位 散歩



散歩について苦労している・苦労した点は、ひっぱり癖と拾い食いについてがほとんどでした。
ひっぱり癖についてはハーネスに変えたり、年齢を重ねて性格が落ち着いたりすることによって解決できるようですが、拾い食いに関してはなかなか直りにくく、リードコントロールで愛犬の行動をセーブする必要があるでしょう。

  • 散歩時の拾い食いとリードを引っ張ることです。リードを引っ張るのはハーネスに変えて改善しましたが、拾い食いはまだ注意しています(キャバリア・キングチャールズ・スパニエル/9カ月)
  • 散歩中に小枝、土などを食べたがるところ。下痢したり、吐き戻したり、目を離せなかった(ラブラドールレトリーバー/9カ月)
  • 以前飼っていたボーダーコリー(オス)が若いとき、ひっぱり癖が強く、散歩のときに力が必要だった。年を重ねていったらそれも自然になくなった(ボーダーコリー/9カ月)


以上、先輩愛犬家さんたちが初めて犬を飼ったときに不安だったこと、苦労した(している)ことのアンケート結果でした。
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まとめ

抱っこされる犬
先輩飼い主さんの例からもわかるように、犬を飼い始めるにあたってさまざまな不安や苦労があるようですね。ただ、「不安なこと」の内容を知り、準備や心づもりをするだけで、負担の軽減につながるはずです。

もし悩みが深刻な場合は、獣医師やプロのトレーナーなど、知見のある方に相談するのもおすすめです。「みんなのブリーダー」を利用した先輩飼い主さんの中には、お迎え前後でブリーダーに相談を重ねた方も少なくないようです。

不安を一つずつ解消しながら、お迎えの準備を進められるといいでしょう。実際に飼ってみると、苦労も犬への愛着に変わり、手のかかる愛犬ほどかわいいと感じるものかもしれませんよ。
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