子犬のしぐさで性格をチェックしよう

ブリーダーの犬舎では、犬と触れ合う時間に限りがあります。しかし、短時間でも呼びかけや抱っこしたときに見せる反応から子犬の性格をある程度、知ることができます。また、飼い主のライフスタイルに子犬の性格がマッチするかどうかを判断することも大事なポイントです。
呼びかけに対する反応
すぐに駆け寄ってきてしっぽを振る
好奇心旺盛で社交的。人や環境になじみやすく分かりやすい感情を表現するため、コミュニケーションが取りやすい子です。
ただし、興奮しやすく怖いもの知らずなタイプでもあるので、事故やケガなどには注意が必要です。
ただし、興奮しやすく怖いもの知らずなタイプでもあるので、事故やケガなどには注意が必要です。
遅れてやってくるが、興味を示している
相手を観察し危険がないか判断してから寄ってくる慎重派、もしくはのんびり屋のマイペースな性格。
おやつやおもちゃなど興味のあるものを目の前にすればテンションが高くなることもありますが、飼い主を困らせることは少ないでしょう。
おやつやおもちゃなど興味のあるものを目の前にすればテンションが高くなることもありますが、飼い主を困らせることは少ないでしょう。
寄ってこない、呼びかけにあまり反応しない
離れたところでおとなしくしている子は、恥ずかしがり屋か臆病なタイプ。お迎え直後は、驚かせたり大きな声を出したりせずに静かな環境を与えることを心がけましょう。
家族や環境に安心感が芽生えれば、おとなしく落ち着きのある子に育ちます。
家族や環境に安心感が芽生えれば、おとなしく落ち着きのある子に育ちます。
隅にうずくまっていたり、吠えたりする
神経質で警戒心が強いタイプといえます。お迎え直後はおびえや警戒心を見せることがあるかもしれませんが、子犬のうち(できれば生後4カ月ごろまで)にいろいろな人との触れ合いや生活音に慣れさせることによって成長とともに落ち着いていきます。
抱っこしたりなでたりしたときの反応
ジタバタして暴れる
エネルギッシュなタイプの子は、抱っこや体に触れられるのを嫌がることがあります。
抱っこや体を撫でたあとには散歩やおもちゃで遊ぶなど、犬にとって楽しいと思えることをしてあげると改善します。
抱っこや体を撫でたあとには散歩やおもちゃで遊ぶなど、犬にとって楽しいと思えることをしてあげると改善します。
されるがままにしている
落ち着きがあり、おとなしいタイプの子。飼い主との触れ合いで安心感を覚えるのも早いため、感情コントロールがしやすいタイプといえます。
甘噛みをしてくる
遊び盛りの子犬にとって、甘噛みは遊びの一環。触れ合うのが大好きで甘えん坊な面もあるでしょう。
ただし、甘噛みを放置すると、将来噛み癖がついてしまうこともあるので、子犬の時期から噛んでよいものと悪いものをしっかりしつけることが大切です。
ただし、甘噛みを放置すると、将来噛み癖がついてしまうこともあるので、子犬の時期から噛んでよいものと悪いものをしっかりしつけることが大切です。
しっぽを振って喜ぶ、手をなめてくる
初対面の相手でも警戒心をあまり見せることがない、フレンドリーな性格です。
なめる行為は、犬の愛情表現。構ってもらうのが大好きでコミュニケーションが取りやすいタイプですが、構いすぎると飼い主と離れることに極端な不安を抱いてしまう性格になる場合も。仕事などで留守にすることが多い方は、接し方に注意が必要です。
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子犬のパーツを見て健康状態を確認しよう

ブリーダーから子犬を迎える場合、サイトなどでは基本的に健康で元気な子が掲載されています。
しかし生き物である以上、機械のように万全に保証できるわけではありません。お迎え後に疾患が見つかったり病気がちになったりして、通院や治療をさせなくてはならないケースもあります。健康で元気そうかどうかは、ぜひ自分の目でも確かめてみてください。
一般的に次の項目がクリアできていることは、健康な子犬の基準と考えられています。疑問に思う点は遠慮なく、ブリーダーに尋ねてみましょう。
【健康的な子犬のチェックポイント】
しかし生き物である以上、機械のように万全に保証できるわけではありません。お迎え後に疾患が見つかったり病気がちになったりして、通院や治療をさせなくてはならないケースもあります。健康で元気そうかどうかは、ぜひ自分の目でも確かめてみてください。
一般的に次の項目がクリアできていることは、健康な子犬の基準と考えられています。疑問に思う点は遠慮なく、ブリーダーに尋ねてみましょう。
【健康的な子犬のチェックポイント】
目 | イキイキとしていて、澄んでいるか。涙や目ヤニ、充血はないか |
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耳 | 汚れや悪臭がないか。音への反応がしっかりあるか |
鼻 | 適度に湿り気があるか。鼻水が出ていないか |
口 | 歯が白く、口臭がないか。口腔内は歯茎の色はピンクできれいか |
被毛 | ツヤがあり、毛量は十分にあるか。フケや湿疹はないか |
体・四肢 | 骨格は左右対称か。歩行にふらつきはないか |
しっぽ | 曲がっていないか。しっかり動くか |
肛門 | 絞まりはいいか。ただれや腫れ、汚れはないか |
子犬選びなら、ブリーダーの犬舎見学がおすすめ

子犬を迎える方法の一つとして、ブリーダーから直接迎える方法があります。犬舎見学ではブリーダーから直接、親犬やきょうだい犬の情報、子犬の誕生からこれまで世話をしてきた話などを聞くことができます。
犬も人間と同様に、性格や健康状態はひとりずつ異なります。子犬のことを一番に知るブリーダーから、その子に合った飼育法のアドバイスしてもらえるでしょう。
犬も人間と同様に、性格や健康状態はひとりずつ異なります。子犬のことを一番に知るブリーダーから、その子に合った飼育法のアドバイスしてもらえるでしょう。
犬舎見学をするには
犬舎見学をする前に覚えておきたいのが、購入の意思がなく興味本位だけの見学はマナー違反になるということ。もちろん犬舎見学をしたら、絶対に購入しなければならないという決まりはありません。
しかし、見学はまだ体力や免疫力が十分でない子犬には負担になってしまうこと、ブリーダーに時間を作ってもらうことなどを考えると、ある程度前向きな意思を持った時点での訪問が望ましいでしょう。
しかし、見学はまだ体力や免疫力が十分でない子犬には負担になってしまうこと、ブリーダーに時間を作ってもらうことなどを考えると、ある程度前向きな意思を持った時点での訪問が望ましいでしょう。
事前に予約・確認をしていこう
ほとんどのブリーダーは、ペットショップと異なり事前予約が必要です。電話やインターネットのサイト、メールなど、予約手段はブリーダーによってさまざまですが、見学は“1日〇組まで”と決められていることもあるのでいきなり訪問することは避けましょう。
見たい子犬がいる場合は、事前に伝えておくとスムーズです。
見学当日は、他のペットショップや犬舎を“はしご”するのはNG。ほかの犬と接触した足で訪れると、ワクチン接種前の子犬に感染症のリスクがあるからです。
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犬舎見学だからこそチェックできるメリットとは?

親犬を見せてもらえる
子犬を知るためのバロメーターとなるのが、親犬です。性格や成犬時の体の大きさ、健康かどうかをチェックしましょう。
父犬は同じ犬舎にいるとは限らず、別の犬舎にいたり、ほかのブリーダーに交配を依頼しているケースもあったりするため、犬舎にいないことも少なくありません。
一方、母犬は子犬の子育てのため同じ犬舎にいることがほとんど。将来の愛犬の姿をイメージするためにも母犬を見たいと希望する人は多いようです。
しかし、母犬も出産したばかり。健康を優先し、場合によっては対面できない可能性もあります。事前に問い合わせる際、親犬を見せてもらえるかどうかをブリーダーに確認するといいでしょう。
父犬は同じ犬舎にいるとは限らず、別の犬舎にいたり、ほかのブリーダーに交配を依頼しているケースもあったりするため、犬舎にいないことも少なくありません。
一方、母犬は子犬の子育てのため同じ犬舎にいることがほとんど。将来の愛犬の姿をイメージするためにも母犬を見たいと希望する人は多いようです。
しかし、母犬も出産したばかり。健康を優先し、場合によっては対面できない可能性もあります。事前に問い合わせる際、親犬を見せてもらえるかどうかをブリーダーに確認するといいでしょう。
きょうだい犬を見たいときは要相談
犬舎見学は、動物園とは違います。一度にたくさんの子犬を見られるわけではありません。
当日、急に複数の子犬を見たいと伝えるのではなく、ほかに気になる子がいる場合は、予約時や見学日前にお願いしてみましょう。
当日、急に複数の子犬を見たいと伝えるのではなく、ほかに気になる子がいる場合は、予約時や見学日前にお願いしてみましょう。
ブリーダーに直接質問できる
犬舎見学では、ブリーダーと直接コミュニケーションをとって信頼関係を築くことが大切です。飼い主がよい子犬を迎えたいと思う気持ちと同じように、ブリーダーも子犬がよい飼い主と出会うことを願っています。
子犬の犬舎での過ごし方を聞いてみよう
見学時の子犬の様子は、見知らぬ人が来ているため普段と違う様子を見せる場合が多いもの。親犬やきょうだい犬、ほかの犬たちと過ごす普段の様子を聞いておきましょう。
犬種の特徴や飼育の仕方についてアドバイスをもらおう
犬種によって、散歩の時間やお手入れの仕方など特徴はさまざま。また、お迎え直後は環境の変化から体調を崩してしまう子犬も少なくありません。
子犬の犬種はどのような特徴があるのか、ドッグフードの種類・量・回数や飼育の仕方についても聞いておきましょう。
子犬の犬種はどのような特徴があるのか、ドッグフードの種類・量・回数や飼育の仕方についても聞いておきましょう。
遺伝子検査や予防接種について実施の有無を聞いてみよう
遺伝子検査では、先天性疾患の有無や健康状態を知ることができます。検査を実施している場合は証明書を見せてもらいましょう。
また、予防接種の実施状況も必ず確認しておきます。接種済みの証明書も忘れずに受け取りましょう。
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まとめ

健康で飼い主と相性のよい子を迎えるためにも、子犬選びに焦りは禁物。かわいさだけではなく健康状態やしぐさをチェックして自分の好みやライフスタイルに合うかどうか、じっくり見極めることが大切です。
ただし、子犬の性格はその後の飼い主の世話やしつけの仕方に影響する部分が大きいことも覚えておきましょう。犬舎見学では、ブリーダーのアドバイスにしっかりと耳を傾け、譲渡後に健康面で不安があれば迷わず獣医に診てもらってくださいね。
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