犬のブリーダーとは?

犬のブリーダー
ブリーダーとは、動物や植物を繁殖、飼育する人という意味です。
犬のブリーダーは、親犬となるメスやオスを交配させ、生まれてきた子犬の販売を生業とする人たちのことを指します。

一口に犬のブリーダーといっても、取り扱っている犬種の種類や頭数などには幅があります。
特定の犬種のみを取り扱っているブリーダーもいれば、2、3犬種ほど取り扱っているブリーダーもいます。
また、家族で運営していていたり、スタッフを雇って運営していたりなど、規模もさまざまです。

優良ブリーダーは、繁殖回数の制限やケージの広さ、スタッフの人数など、動物愛護法で定められている基準値を守って運営しています。

優良ブリーダーと悪質ブリーダーの違い

犬に負担がかからないように飼育、繁殖をおこなっている優良ブリーダーに対し、犬を狭いケージに閉じ込めたり、犬の負担を考えずに繁殖をおこなったりしているブリーダーは「悪質ブリーダー」と呼ばれ、非難を浴びています。

「多頭飼育崩壊」や「パピーミル」に関する事件は非常に痛ましく、そのようなごく一部の悪質ブリーダーの存在がブリーダー全体のイメージの低下を招いてしまっています。
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ブリーダーから子犬を迎えるメリット

子犬を迎える手段として、最初に思い描くのは、ペットショップからの購入かもしれません。
ペットショップで販売されている子犬も、もともとはブリーダーが繁殖・育成した子犬です。
しかし、ペットショップで販売されている子犬については、どのようなブリーダーが育てているのかを知ることはできません。

信頼できる優良ブリーダーから子犬を迎えたいと思ったら、育ての親であるブリーダーに直接会ってお迎えを決めることをおすすめします

ブリーダーから直接迎えることには、さまざまなメリットがあります。

1.子犬の心理的・身体的負担を軽減できる

ブリーダーのもとから、オークションへ、そして販売されるペットショップへと多くの移動をともなう販売方法では、子犬の心理的・身体的負担は少なくありません。
ブリーダーから直接迎える場合、ブリーダーの元から新しい家族の元へ移動するだけなので、子犬への負担を大きく軽減することができます

2.子犬の社会化に役立つ

子犬は親犬やきょうだい犬とじゃれあったり、ほかの犬とブリーダーが触れ合う様子を見たりするなかで、犬同士の関わり方や人間との関わり方を学びます。
そのため、お迎えの日まで親犬やきょうだい犬とのびのび過ごすことができた子犬は、社会化がすすんでいるケースが多いといえます

3.子犬の状態と適切な飼育環境の確認ができる

動物愛護法により、購入前の現物確認・対面説明が義務付けられています。そのため、ブリーダーから直接購入する場合、ブリーダーの犬舎などの「お引渡し先」を訪れて子犬の確認をすることになります。
子犬を触ってみたり、歩く様子やほかの犬と遊ぶ様子を見たりしながら、子犬の健康状態や性格、特徴などをチェックします。

子犬が普段生活している環境を見ることは、適切に飼育されているかを確かめられるだけでなく、自宅での飼育環境を整えるための参考にもなります
その犬種のプロであるブリーダーから、飼育環境について直接アドバイスがもらえるのもメリットの一つです。
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優良ブリーダーから子犬を迎えるには

優良ブリーダーと飼い主

審査基準をもったサイトを通してブリーダーと知り合う

ブリーダーを探すには、全国のブリーダーが登録するブリーダーマッチングサイトを利用するのが近道です。
ブリーダーを選ぶ際には、迎えたい犬種を取り扱っていることはもちろんですが、適切なブリーディングや飼育をしていること、お迎え方法や飼育方法について十分な説明やアドバイスをくれるとことも、重要なポイントになります。

信頼できる優良ブリーダーを探すためには、きちんとした審査基準を設けたサイトを利用することをおすすめします

法令遵守・動物取扱業登録証の確認はもちろん、一定の登録基準やチェック体制を設けているサイトかどうかを確認して利用しましょう。

子犬やブリーダーの紹介文や取引内容をしっかり読む

ブリーダーマッチングサイトには、常時多くの子犬たちが掲載されています。
かわいい子犬の写真につい夢中になってしまいますが、子犬やブリーダーについての紹介や、取引内容をしっかり読むことが重要です。

情報量の少ないサイトはおすすめできません。
とくに確認したい内容は次の通りです。

  • ブリーダーからの子犬紹介文
  • 子犬情報・生体保証内容
  • お取引の方法等について
  • ブリーダーや犬舎についての紹介文

これらの情報にもしっかりと目を通してから、お問い合わせに進みましょう。
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ブリーダーマッチングサイト『みんなのブリーダー』の取り組み

チェックポイント
『みんなのブリーダー』は、子犬を販売したいブリーダーと、ペットを迎えたい家族との出会いを提供するマッチングサイトです。

ペットに負担をかけない流通モデルとして2010年にサービスを開始して以来、多くの縁をつなぎ続け、今では大規模なブリーダーマッチングサイトとして知られています。
みんなのブリーダートップページ
『みんなのブリーダー』が支持されるポイントとして挙げられるのが、サイトを通じて安心して子犬を迎えられるよう、さまざまな取り組みをおこなっている点です。

ブリーダー登録審査

ブリーダーが『みんなのブリーダー』に販売したい子犬を登録する際、『みんなのブリーダー』では、ブリーダーの登録審査をおこなっています

<ブリーダー登録審査のチェック項目>※一例
  • 規約に同意しているか
  • 動物愛護法に違反していないか
  • 第一種動物取扱業登録をしているか
  • ブリーディングの知識を有しているか

とくに動物愛護法遵守についての審査を厳重にしており、愛護法の改正内容の把握と周知〜ブリーダーが使用しているケージのサイズ確認まで、事務局がしっかりチェックをしています。

遺伝病予防の取り組み

『みんなのブリーダー』は、犬と飼い主の最良の出会い、幸せなペットライフの提供のために、登録ブリーダーに遺伝子検査の実施を呼びかけています。

遺伝病・遺伝子検査とは

遺伝病とは、先天性疾患のなかでも遺伝子の異常で引き起こされる病気のことをいいます。
疾患の原因となる遺伝子が親から子へと引き継がれていくため、祖父犬や祖母犬、親犬など、その血筋の犬たちが同じ異常をきたすのが特徴です。

そして、遺伝子病の発症リスクの有無を調べる検査を「遺伝子検査」といいます。
『みんなのブリーダー』は、この遺伝病の撲滅・管理を目指し、登録ブリーダーに遺伝子検査をすすめています。

※詳細はこちら「ペット保険のアニコム、防ぐべき遺伝病の撲滅を宣言」

ブリーダーとのメッセージツールの設置

ブリーダーとの円滑な取引のため、サイト内に「取引ナビ」という掲示板形式のメッセージ機能が設けられているのも『みんなのブリーダー』の特徴です。

この「取引ナビ」を使えば、子犬のことはもちろん、費用について、見学について、契約内容についてなど、気軽にブリーダーに確認することができます。

子犬を安心して迎えるためには、疑問点や不安要素を残さず、小さなことでもブリーダーに確認することが大切です。

そのため『みんなのブリーダー』では、「取引ナビ」を利用してブリーダーとコミュニケーションを取ることを推奨しており、トラブルを予防し、取引がスムーズになるよう促しているのです。

まとめ

ブリーダーのほとんどは、犬をわが子同然に愛情を注ぎながら育てています。
その一方で残念ながら、犬を商品としてしか見ていない「悪質ブリーダー」も存在し、その存在がブリーダー全体のイメージ低下を招いています。

ブリーダーから直接犬を迎えるとさまざまなメリットが得られますが、悪質ブリーダーから子犬を迎えないためには、きちんとした審査基準を設けたサイトを利用するといいでしょう。