留守番が多い家庭の、愛犬の育て方 4つのコツ
共働きや一人暮らしの場合は、10時間以上家を留守にするケースも多いですよね。出かける前の朝にきちんとごはんや散歩、トイレのお世話を済ませておけば、長時間の留守番でも問題ないケースは多いですが、犬が安心して留守番できるような環境づくりや、しつけをしておくことが重要となります。
留守番が多い家庭の飼育のポイントについて紹介していきます。
留守番が多い家庭の飼育のポイントについて紹介していきます。
1.留守番トレーニングやしつけをおこなう
犬はもともと集団で生活する生き物ですから、一人で過ごすことはあまり得意ではありません。留守番に慣れさせるには、子犬のころから徐々にトレーニングを重ね、できる限り愛犬の不安を減らしてあげる必要があります。
愛犬にとって「突然の留守番デビュー」とならないように、計画的に留守番トレーニングをすることをおすすめします。
愛犬にとって「突然の留守番デビュー」とならないように、計画的に留守番トレーニングをすることをおすすめします。
3ステップでおこなう留守番トレーニング
【ステップ1 クレートやケージに慣れさせる】
まずは、クレートやケージで過ごすことに慣れさせます。家の中を自由に動き回って思わぬ事故が起きてしまう可能性もあるので、犬の安心と安全を考えるなら留守番スペースを決めておくほうがよいでしょう。
「狭いスペースに閉じ込めるのはかわいそう」と思う人もいるかもしれませんが、もともと犬は狭い場所が嫌いではありません。とはいえ留守番時間が長い場合は、大きなサークルなどを利用して広めのスペースを確保してあげることをおすすめします。
トレーニングの方法は、クレートやケージにおもちゃやおやつなどを入れて一定時間入っていられるようにする、というものです。
まずは10～15分からスタートしましょう。徐々に慣れさせていき、数時間いられるようになったらステップ1はクリアです。焦らず、短時間ずつおこなうのがポイントです。愛犬が不安を感じない程度にとどめておきましょう。
【ステップ2 飼い主がいない状態に慣れさせる】
集団行動を好む犬は飼い主と離れることに不安を感じるため、飼い主がいない状態に慣れさせることが必要です。
ステップ2のトレーニングでは、犬と一緒にいる部屋からそっと出ていき、犬の目が届かないところで一定時間待機します。
30秒～1分からはじめて少しずつ時間を長くしていきましょう。そのとき、犬が鳴いたり吠えたりすることがあるかもしれせんがここは我慢！ 犬の元に戻ってしまうと「吠えたら戻ってくれる」と覚え、吠え癖につながることも……。
吠えるのをやめたら、部屋に戻って褒めてあげてくださいね。ステップ2のポイントは、愛犬に“飼い主はいなくなっても、必ず戻ってくる”ということを覚えてもらうことです。
【ステップ３ ひとりでのんびり過ごせるようにする】
最後のステップでは、ひとり時間を上手に過ごせるようになってもらいます。お気に入りの毛布や飼い主のにおいのついたタオルなどで、安心感を与えるのもいいでしょう。愛犬の様子をみながら、ひとりで過ごす時間を長くしていきます。
ただしおもちゃを与える場合は、誤飲リスクに十分気を付けなくてはなりません。
小さなボールや、かじっているうちに破損の可能性があるおもちゃ、ひも状のおもちゃは飼い主がそばにいるときに与えましょう。留守番時に与える場合は、天然ゴムなどの安全素材のものや万が一、飲み込んでも体に害のないものを選びます。
まずは、クレートやケージで過ごすことに慣れさせます。家の中を自由に動き回って思わぬ事故が起きてしまう可能性もあるので、犬の安心と安全を考えるなら留守番スペースを決めておくほうがよいでしょう。
「狭いスペースに閉じ込めるのはかわいそう」と思う人もいるかもしれませんが、もともと犬は狭い場所が嫌いではありません。とはいえ留守番時間が長い場合は、大きなサークルなどを利用して広めのスペースを確保してあげることをおすすめします。
トレーニングの方法は、クレートやケージにおもちゃやおやつなどを入れて一定時間入っていられるようにする、というものです。
まずは10～15分からスタートしましょう。徐々に慣れさせていき、数時間いられるようになったらステップ1はクリアです。焦らず、短時間ずつおこなうのがポイントです。愛犬が不安を感じない程度にとどめておきましょう。
【ステップ2 飼い主がいない状態に慣れさせる】
集団行動を好む犬は飼い主と離れることに不安を感じるため、飼い主がいない状態に慣れさせることが必要です。
ステップ2のトレーニングでは、犬と一緒にいる部屋からそっと出ていき、犬の目が届かないところで一定時間待機します。
30秒～1分からはじめて少しずつ時間を長くしていきましょう。そのとき、犬が鳴いたり吠えたりすることがあるかもしれせんがここは我慢！ 犬の元に戻ってしまうと「吠えたら戻ってくれる」と覚え、吠え癖につながることも……。
吠えるのをやめたら、部屋に戻って褒めてあげてくださいね。ステップ2のポイントは、愛犬に“飼い主はいなくなっても、必ず戻ってくる”ということを覚えてもらうことです。
【ステップ３ ひとりでのんびり過ごせるようにする】
最後のステップでは、ひとり時間を上手に過ごせるようになってもらいます。お気に入りの毛布や飼い主のにおいのついたタオルなどで、安心感を与えるのもいいでしょう。愛犬の様子をみながら、ひとりで過ごす時間を長くしていきます。
ただしおもちゃを与える場合は、誤飲リスクに十分気を付けなくてはなりません。
小さなボールや、かじっているうちに破損の可能性があるおもちゃ、ひも状のおもちゃは飼い主がそばにいるときに与えましょう。留守番時に与える場合は、天然ゴムなどの安全素材のものや万が一、飲み込んでも体に害のないものを選びます。
2.快適な部屋づくりで留守番のストレスを軽減
“留守番＝嫌なこと”というイメージを植え付けないように、できるだけストレスのかからない環境づくりをすることが大切です。
留守番時の環境の整え方
- 子犬が一番落ち着ける場所にクレートやケージを設置する
犬は自分の縄張りをパトロールする本能があるため、常に気を張った状態でリラックスできません。もちろん、外の景色を見るのが好きな子もいるので、愛犬の性格から見極めましょう。
- 部屋の温度管理をする
留守番中はほとんど寝て過ごす犬が多いとはいえ、のどが渇いたときに水がないのはストレスや健康被害につながります。水があるかどうか、確認してから出かけるようにしましょう。愛犬が水をひっくりかえしてしまう恐れがある場合は、犬用のウォーターディスペンサーなどを用意するのもいいでしょう。
脱水状態になると熱中症になるリスクが高まります。とくに夏場は気を付けてあげてください。
- できるだけ普段通りの環境に近づける
暗い場所に慣れていない犬に夜まで留守番させる場合は、照明をつけて出かけるか点灯タイマーのある照明を設置するのもいいでしょう。
- 成長に伴い、適度な広さのクレートやケージを用意する
また、8時間以上の留守番は犬も起きている時間があるので大きめのケージか、サークルを用意してあげるといいでしょう。
3.いつもと同じ様子で出かける
外出時・帰宅時は「さりげなく」が鉄則です。
愛犬が留守番中、穏やかな気持ちで過ごすためには飼い主のさりげない行動がカギとなります。必要以上に構いすぎたり甘やかしたりすると「分離不安症」を誘発する恐れがあります。
分離不安症は留守番中に嘔吐や下痢といった体調不良を起こしたり、飼い主が外出しようとすると吠えたりといった問題行動につながる場合も……。犬の感情に左右されず、飼い主はあくまで冷静に。犬に留守番は特別なことではないと認識させることが大切です。
愛犬が留守番中、穏やかな気持ちで過ごすためには飼い主のさりげない行動がカギとなります。必要以上に構いすぎたり甘やかしたりすると「分離不安症」を誘発する恐れがあります。
分離不安症は留守番中に嘔吐や下痢といった体調不良を起こしたり、飼い主が外出しようとすると吠えたりといった問題行動につながる場合も……。犬の感情に左右されず、飼い主はあくまで冷静に。犬に留守番は特別なことではないと認識させることが大切です。
留守番のさせ方の基本
【出かける前の準備】
部屋を整え、犬の誤飲やケガのリスクになりそうなものは排除します。留守番用のグッズをそろえる必要はありません。ケージに入れて留守番をさせる場合は、安心して犬が眠れるようなタオルやブランケットを入れたり、一人遊びができるように誤飲や破損の危険性がないおもちゃを入れてあげたりするといいでしょう。
【家を出るとき】
ついかわいそうになってしまうものですが、出かける直前に愛犬に必要以上に声をかけたり構ったりするのはNGです。たくさんスキンシップを取った直後にひとりにしてしまうと、愛犬の寂しい気持ちを助長してしまいます。
また、“ひとりにしてごめんね”といった表情を見せてしまうのも犬の不安をあおります。基本的には声がけせず出かけ、声がけする場合も「待っててね」と笑顔で家を出ましょう。
犬がそわそわしだしたら留守番することを察知して、飼い主のあとをついてまわったり吠えたりすることがあるかもしれませんが、そんなときは“知らんぷり”していることが大事です。犬がそわそわする場合は、出かける準備を犬の見えない場所でそっとおこなってみてください。
【帰宅時の対応】
大好きな飼い主が帰宅すると、興奮する犬は多いものです。全身で喜びを表現する姿に応えてあげたくなりますが、あくまで飼い主は冷静に応じます。愛犬が落ち着いたらたくさん褒めてあげましょう。
部屋を整え、犬の誤飲やケガのリスクになりそうなものは排除します。留守番用のグッズをそろえる必要はありません。ケージに入れて留守番をさせる場合は、安心して犬が眠れるようなタオルやブランケットを入れたり、一人遊びができるように誤飲や破損の危険性がないおもちゃを入れてあげたりするといいでしょう。
【家を出るとき】
ついかわいそうになってしまうものですが、出かける直前に愛犬に必要以上に声をかけたり構ったりするのはNGです。たくさんスキンシップを取った直後にひとりにしてしまうと、愛犬の寂しい気持ちを助長してしまいます。
また、“ひとりにしてごめんね”といった表情を見せてしまうのも犬の不安をあおります。基本的には声がけせず出かけ、声がけする場合も「待っててね」と笑顔で家を出ましょう。
犬がそわそわしだしたら留守番することを察知して、飼い主のあとをついてまわったり吠えたりすることがあるかもしれませんが、そんなときは“知らんぷり”していることが大事です。犬がそわそわする場合は、出かける準備を犬の見えない場所でそっとおこなってみてください。
【帰宅時の対応】
大好きな飼い主が帰宅すると、興奮する犬は多いものです。全身で喜びを表現する姿に応えてあげたくなりますが、あくまで飼い主は冷静に応じます。愛犬が落ち着いたらたくさん褒めてあげましょう。
4.愛犬の留守番に便利なグッズを利用する
長時間愛犬を留守番させる際の不安を解消してくれるグッズがあります。
そのなかでもとくに便利で、多くの飼い主さんが愛用しているグッズをご紹介します。
そのなかでもとくに便利で、多くの飼い主さんが愛用しているグッズをご紹介します。
ペットカメラ
外出先でペットの様子を確認できるペットカメラは、長時間のお留守番が必要な際に心強いアイテムです。
最近では、さまざまな商品が販売され、機能も充実しています。
ケージやサークルから出して、室内でフリーに過ごさせている場合は、首振り機能の付いたカメラが便利です。遠隔操作で首振りができるものと、動作検知センサーで動くものを追尾する機能を備えたものがあります。
給仕機能付きのカメラなら、留守中に食事を与えられるだけでなく、愛犬をカメラに慣れさせる効果も期待できます。
また、マイク・スピーカー内蔵で、スマートフォンから愛犬に"呼びかけ”ができる商品もあります。
留守中のいたずらを発見したら、外から注意することもできるのです。
ペットの安全を見守り、不安を解消することが目的のペットカメラですが、単純に飼い主がいないときに愛犬は何をしているのか……も気になるところですよね。
ペットカメラに映ったおもしろ映像が、SNSで紹介されることもありますが、愛犬の知られざる一面を見ることも楽しみの一つになりそうです。
最近では、さまざまな商品が販売され、機能も充実しています。
ケージやサークルから出して、室内でフリーに過ごさせている場合は、首振り機能の付いたカメラが便利です。遠隔操作で首振りができるものと、動作検知センサーで動くものを追尾する機能を備えたものがあります。
給仕機能付きのカメラなら、留守中に食事を与えられるだけでなく、愛犬をカメラに慣れさせる効果も期待できます。
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留守中のいたずらを発見したら、外から注意することもできるのです。
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ペットカメラに映ったおもしろ映像が、SNSで紹介されることもありますが、愛犬の知られざる一面を見ることも楽しみの一つになりそうです。
自動給餌器
犬の食事時間に外出するという場合に、最適なグッズです。
タイマーをセットすると、適量が自動的にお皿に供給されるため、犬がおなかを減らしたり、反対に食べ過ぎたりすることを避けられます。
タイマーをセットすると、適量が自動的にお皿に供給されるため、犬がおなかを減らしたり、反対に食べ過ぎたりすることを避けられます。
おもちゃ
おもちゃを用意する場合は、犬の年齢（月齢）や体格、性格に合わせたものをチョイスします。普段からよく遊んでいるお気に入りのおもちゃであっても、破損や誤飲の危険性があるものは避けましょう。
中におやつを入れられる知育系、犬が好む香りがついたもの、かみ応えのあるおもちゃなどがおすすめ。犬は飽きやすいので、留守番用のおもちゃを決めて帰宅後は片付けるといったメリハリをつけましょう。
中におやつを入れられる知育系、犬が好む香りがついたもの、かみ応えのあるおもちゃなどがおすすめ。犬は飽きやすいので、留守番用のおもちゃを決めて帰宅後は片付けるといったメリハリをつけましょう。
犬の留守番Q＆A
Q.犬の留守番 何時間が限界？
A. 個体差が大きいため、一概には言えません。しかし実際には、一人暮らしや共働きの家庭などでは、9～10時間程度の留守番をしているケースは多いものです。留守番のトレーニングをおこなった1歳以上の犬であれば、可能であるといえるでしょう。
ただし、排尿のタイミングを考えると6時間程度が限界となるため、散歩でトイレを済ませるという場合は、可能な留守番時間は短くなります。
慣れによって10時間以上の留守番を難なくこなす子もいますが、愛犬の負担を考えると、12時間以上の留守番はなるべく避けたいところです。
ただし、排尿のタイミングを考えると6時間程度が限界となるため、散歩でトイレを済ませるという場合は、可能な留守番時間は短くなります。
慣れによって10時間以上の留守番を難なくこなす子もいますが、愛犬の負担を考えると、12時間以上の留守番はなるべく避けたいところです。
Q.子犬はいつから留守番させられる？
A. 生後3カ月がたってから。
子犬期の食事は、1日3～4回に分けて与える必要があります。留守番を理由に多めに与えてしまうと、消化器官が未発達なため下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。そのため、5時間以上の留守番は生後6カ月以上経ってからが望ましいといえます。
しかし、子犬が6カ月になれば留守番ができるというわけではありません。3カ月を過ぎたころからトレーニングをおこない、徐々に慣れさせます。最初は短時間からはじめて、少しずつ留守番の時間を長くしていきましょう。
子犬期の食事は、1日3～4回に分けて与える必要があります。留守番を理由に多めに与えてしまうと、消化器官が未発達なため下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。そのため、5時間以上の留守番は生後6カ月以上経ってからが望ましいといえます。
しかし、子犬が6カ月になれば留守番ができるというわけではありません。3カ月を過ぎたころからトレーニングをおこない、徐々に慣れさせます。最初は短時間からはじめて、少しずつ留守番の時間を長くしていきましょう。
共働きの場合の留守番デビュー
共働きや家を空けることの多い家庭では、お迎え後すぐに留守番をさせなくてはならない場合もあるでしょう。その場合でも留守番初日から3～4日は子犬の様子を見てくれる人がいると安心です。
できれば、親戚や友人、あるいはペットシッターを利用して見守りをお願いしましょう。子犬を見守る人がいない場合は、飼い主が留守にしなくてもよい連休などを利用して子犬を迎えるのがおすすめです。
できれば、親戚や友人、あるいはペットシッターを利用して見守りをお願いしましょう。子犬を見守る人がいない場合は、飼い主が留守にしなくてもよい連休などを利用して子犬を迎えるのがおすすめです。
獣医師やブリーダーにアドバイスをもらおう
どんな犬種でも、子犬のころに甘やかしてしまうと留守番ができなくなってしまいます。
また、これまで四六時中べったりと一緒にいたのに、急に長時間留守番をさせてしまうと分離不安症を引き起こしてしまう恐れもあります。
子犬のころから、徐々にひとり時間を過ごすことに慣れさせていくと、留守番デビューもスムーズでしょう。
ただし、共働きや一人暮らしだと長い時間をかけた「慣らし」は難しいものです。
犬を迎えてすぐに留守番をさせなくてはならない場合は、事前にブリーダーや獣医師に相談しておくことをおすすめします。
とくに犬の飼育のプロであるブリーダーであれば、留守番デビューがスムーズになるための有効なアドバイスをくれるでしょう。
また生後6カ月以上たった犬を迎えるのも一つの方法です。
また、これまで四六時中べったりと一緒にいたのに、急に長時間留守番をさせてしまうと分離不安症を引き起こしてしまう恐れもあります。
子犬のころから、徐々にひとり時間を過ごすことに慣れさせていくと、留守番デビューもスムーズでしょう。
ただし、共働きや一人暮らしだと長い時間をかけた「慣らし」は難しいものです。
犬を迎えてすぐに留守番をさせなくてはならない場合は、事前にブリーダーや獣医師に相談しておくことをおすすめします。
とくに犬の飼育のプロであるブリーダーであれば、留守番デビューがスムーズになるための有効なアドバイスをくれるでしょう。
また生後6カ月以上たった犬を迎えるのも一つの方法です。
Q.留守番中はケージに入れるべき？
A. 基本的には、いたずらや事故防止のためには、留守番中はケージに入れたほうが安心です。
とくに生後6カ月未満の子犬を留守番させる場合は、ケージ内でさせたほうがよいでしょう。
ただし10時間を超える留守番となると、犬も起きている時間が長く、狭いケージのなかではストレスを感じる可能性があります。成長した犬や中型犬以上の犬ではなおのことです。
サークルや柵を利用して、広めにスペースをとれるのであればそれに越したことはありません。
家のなかで自由にさせるのであれば、犬が活動できる部屋を制限して、危険な場所には入らせないようにしましょう。
とくに生後6カ月未満の子犬を留守番させる場合は、ケージ内でさせたほうがよいでしょう。
ただし10時間を超える留守番となると、犬も起きている時間が長く、狭いケージのなかではストレスを感じる可能性があります。成長した犬や中型犬以上の犬ではなおのことです。
サークルや柵を利用して、広めにスペースをとれるのであればそれに越したことはありません。
家のなかで自由にさせるのであれば、犬が活動できる部屋を制限して、危険な場所には入らせないようにしましょう。
共働きや一人暮らしで犬を飼うのに適した環境とは
犬を飼うことによる生活の変化は、決して小さいものではありません。自分のライフスタイルや環境を見つめ直し、無理なく犬を迎えることが可能かどうか検討してみましょう。
帰宅後にお世話をする時間的・体力的な余裕がある
長時間の勤務で、帰ってきたあとはベッドでぐったり……。そんな人の場合、愛犬のお世話には苦戦するかもしれません。逆に帰宅後にランニングに行ったり、ジムで汗を流したりできる体力のある人であれば、家に帰って愛犬の散歩をしたりお世話をしたりすることも難しくはないでしょう。
散歩やブラッシング、シャンプーといった日常のお世話にも体力と時間が必要です。体の大きな犬の場合であれば、散歩やお世話の負担も大きくなります。
小型の犬や比較的お世話のしやすい犬、ここで紹介したような留守番上手な犬など、極力負担の少ない犬種を迎えるのも一つの方法です。
散歩やブラッシング、シャンプーといった日常のお世話にも体力と時間が必要です。体の大きな犬の場合であれば、散歩やお世話の負担も大きくなります。
小型の犬や比較的お世話のしやすい犬、ここで紹介したような留守番上手な犬など、極力負担の少ない犬種を迎えるのも一つの方法です。
仕事時間の調整がきく・柔軟性のある働き方ができる
共働きであっても夫婦どちらかの帰宅時間が早い、もしくは勤務時間がずれている場合も、お世話の時間を取りやすいといえます。シフト制の仕事の場合、夫婦で時間をずらしてお世話をしている人もいます。
また一人暮らしの場合でもテレワークや、フレックスといった働き方ができる人だと、犬を迎えやすいでしょう。とくにテレワークの導入拡大では、ペットを飼いやすくなったといわれています。
また一人暮らしの場合でもテレワークや、フレックスといった働き方ができる人だと、犬を迎えやすいでしょう。とくにテレワークの導入拡大では、ペットを飼いやすくなったといわれています。
職場が家から近い
通勤にあまり時間をかけずに済む場合、「いざというときにはかけつけられる」という安心感があります。
就業後にすぐ帰れるので、留守番時間の短縮にもなるでしょう。
就業後にすぐ帰れるので、留守番時間の短縮にもなるでしょう。
いざというときに頼れる相手がいる
飼い主を取り巻く状況やコンディションがいつも同じとは限りません。仕事が多忙を極めたり、体調を崩したりしたときに頼れる人がいることも、考えておきたいポイントです。
一緒には暮らしていなくても、いざとなったら愛犬を預けることのできる家族、親戚、友人がいれば、予想外の出来事にも対応できるでしょう。
近くにそのような人がいない場合は、ペットホテルや動物病院、ペットシッターなどを調べておくのがおすすめ。急に利用したいときに焦らないように準備しておくことが大切です。
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ペットホテル・ペットシッターの使い方！ 旅行のときの犬のお留守番方法について
犬を飼っても旅行をすることは可能です。今回は、犬を置いていかなくてはならない場合に利用できるサービスを詳しくご紹介します。
留守番が多い家におすすめの犬種
犬は本来群れで暮らす動物なので、長時間ひとりにされるのは苦手です。
ただ犬種としての性格や習性から「比較的留守番が得意」とされている犬種もいて、共働きや一人暮らしで犬を飼うときには、そのような犬種を選ぶのも一つの方法です。
ただ犬種としての性格や習性から「比較的留守番が得意」とされている犬種もいて、共働きや一人暮らしで犬を飼うときには、そのような犬種を選ぶのも一つの方法です。
留守番が得意といわれる犬種は？
自立心が強く、穏やかで辛抱強い性格の犬種は、飼い主が長時間不在の環境にも順応しやすいです。
反対に、甘えん坊で依存心が強い性格の犬種は、留守番によるストレスが大きいといえます。もちろん性格には個体差があるため一概にはいえませんが、犬種の特徴として知っておくといいでしょう。
次に紹介する犬種は、飼い主がいない状況でも我慢強く待つことができ、また一人遊びが上手であるとされています。
反対に、甘えん坊で依存心が強い性格の犬種は、留守番によるストレスが大きいといえます。もちろん性格には個体差があるため一概にはいえませんが、犬種の特徴として知っておくといいでしょう。
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ラブラドールレトリバー
賢くおおらかな性格で知られるラブラドールレトリバーは、生活環境にしっかりと慣れさせてあげることで、飼い主がいなくても落ち着いて待つことができるでしょう。子犬期にはやんちゃもしますが、成長するにつれ落ち着きがでてきます。
ただし、友好的で人間が大好きな犬なので、一緒にいるときはたっぷりと遊んであげる必要があります。運動不足にならないよう、体を使った遊びをおすすめします。
また、大型犬で活動的な犬なので、成長に伴い大きめのケージを用意してあげることをおすすめします。
ただし、友好的で人間が大好きな犬なので、一緒にいるときはたっぷりと遊んであげる必要があります。運動不足にならないよう、体を使った遊びをおすすめします。
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2024年2月20日生まれ 女の子
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柴犬
飼い主に忠実な柴犬ですが、独立心が強く、ひとりでも比較的マイペースに過ごすことが得意な犬です。また賢く、我慢強さも持ち合わせています。
ただし警戒心が強いため、留守中に聞く物音に反応し吠えてしまうことが考えられます。子犬のころから生活音や人に慣れさせ、必要以上に警戒心をもたないようにトレーニングしましょう。
活動量が多い犬なので、散歩時間をしっかりとって疲れさせてあげるといいでしょう。
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シーズー
好奇心旺盛で一人遊びが得意といわれるシーズーも、トレーニングによって留守番上手な子になってくれるでしょう。安全に遊ばせられるものであれば、おもちゃを与えてあげるのも効果的です。ただし長時間与えても破損や誤飲の恐れのないものに限ります。
鼻ぺちゃで気道の狭いシーズーは体温調整が苦手なので、留守中の室温管理に気を付けましょう。
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チワワ
チワワは独立心が強く賢いため、徐々に慣れさせることで留守番に順応することのできる犬種です。
小さな体に似合わず勇敢なところがあり、警戒心も強いので、外が見えるところにハウスを置くと、外に向かって吠える心配があります。
落ち着ける場所にハウスを置くことを心がけましょう。
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共働き・一人暮らしの飼い主に聞いた！ 愛犬の留守番事情
実際に共働き・一人暮らしの飼い主は、いつごろから愛犬に留守番をさせているのでしょうか。日中仕事で留守にする間、どのようにして留守番をさせているのでしょうか。聞いてみました。
はじめて留守番をさせたのはいつ？
・犬を迎えて4日後に仕事のために、9時間くらいの留守番をさせた。GWに子犬を迎え、その間短いながらもひとりでケージに入っている練習をしていた。愛犬が生後3カ月のころで、食事が1日に3回必要だったことから、自動給餌器を利用していた。（パグ 1歳）
・犬を迎えて、翌々日から10時間の留守番をさせなくてはならなかった。ブリーダーさんから子犬を迎えた際に、「子犬ひとりで留守番をさせるのはかわいそうだから、引退犬（6歳）も一緒にあげる！」と言われ予想外に2頭お迎えしました。当時愛犬は3カ月だったのですが、2頭一緒だったことで留守番やしつけは比較的スムーズでした。（ミニチュアダックス）
・犬を迎えて、翌々日から10時間の留守番をさせなくてはならなかった。ブリーダーさんから子犬を迎えた際に、「子犬ひとりで留守番をさせるのはかわいそうだから、引退犬（6歳）も一緒にあげる！」と言われ予想外に2頭お迎えしました。当時愛犬は3カ月だったのですが、2頭一緒だったことで留守番やしつけは比較的スムーズでした。（ミニチュアダックス）
我が家の留守番デビュー
・わが家ではケージを使用していたため、留守番トレーニングはケージでおこないました。飼い主がご飯を食べている間やゴミ出し、入浴中などの短時間からはじめて、次に近所のスーパーにお出かけと、段階的に留守番の時間を長くしていきました。「飼い主は必ず帰ってくる」と覚えたようで、比較的スムーズに留守番ができるようになりました。 （トイプードル 6カ月）
・連休を利用して子犬を迎え、その後留守番デビューとなりました。広めのサークルを使用し、ペットカメラでチェックしていました。朝晩しっかり散歩をさせているせいか、日中はほぼ寝ているようで、2日目にトイレシーツを食い破ったものの、比較気スムーズにお留守番ができるようになりました。その分夜は元気いっぱいですが……。（ミニチュアダックス 1歳）
・連休を利用して子犬を迎え、その後留守番デビューとなりました。広めのサークルを使用し、ペットカメラでチェックしていました。朝晩しっかり散歩をさせているせいか、日中はほぼ寝ているようで、2日目にトイレシーツを食い破ったものの、比較気スムーズにお留守番ができるようになりました。その分夜は元気いっぱいですが……。（ミニチュアダックス 1歳）
留守番トレーニングのためにしたことは？
・共働きで留守にすることが多いため、お迎えして1週間たったくらいからケージでひとりで過ごさせる時間をつくるようにしました。（ラブラドールレトリバー 3カ月）
・ケージに入れて飼い主が見えなくなるとクンクンと鳴きましたが、ここは気持ちを鬼にして無視！ 目を合わせることもしないようにしました。1週間くらい繰り返しおこなっていたら慣れたのか？ 諦めたのか？ そのまま寝るように。（トイプードル 3カ月）
・一緒の部屋で過ごすときも、スキンシップを取る時間とひとりで過ごさせる時間のメリハリをつけ、“構いっぱなし”という状態は避けました。（トイプードル 5カ月）
・ケージに入れて飼い主が見えなくなるとクンクンと鳴きましたが、ここは気持ちを鬼にして無視！ 目を合わせることもしないようにしました。1週間くらい繰り返しおこなっていたら慣れたのか？ 諦めたのか？ そのまま寝るように。（トイプードル 3カ月）
・一緒の部屋で過ごすときも、スキンシップを取る時間とひとりで過ごさせる時間のメリハリをつけ、“構いっぱなし”という状態は避けました。（トイプードル 5カ月）
愛犬の留守番をスムーズにさせるためにしている工夫は？
・出かける前に、中におやつを入れるタイプの知育おもちゃを2つあげる。出かける少し前から構わないようにする（共働き家庭 ミニチュアダックス 1歳）
・リビングにお気に入りのソファや毛布があるので、出入りできるようにドアを少し開けておく（共働き家庭 マルチーズ 2歳）
・おやつのビスケットを1つ与えている（共働き家庭 パグ 1歳）
・家を出る直前に構うと急に寂しくなって騒ぐので、なるべく構わずさりげなくスッと出かける。（共働き家庭 ミニチュアダックス 10歳）
・リビングにお気に入りのソファや毛布があるので、出入りできるようにドアを少し開けておく（共働き家庭 マルチーズ 2歳）
・おやつのビスケットを1つ与えている（共働き家庭 パグ 1歳）
・家を出る直前に構うと急に寂しくなって騒ぐので、なるべく構わずさりげなくスッと出かける。（共働き家庭 ミニチュアダックス 10歳）
愛犬の留守番でトラブルはあった？
・帰宅すると、トイレシートがビリビリに破れていました。口には入れていないようでしたが、誤飲の危険性があるためメッシュタイプのトイレトレーに買い替えました。（柴犬 4カ月）
・留守番中、サークルのカギを自分の口であけて脱走をしました。いつもは侵入できない家中の部屋の中を探検し、台所にあったお米の袋を破り、生米でお腹がパンパンに…。すごく楽しそうな笑顔で出迎えてくれましたが、すぐ病院に直行した。何事もなく、数日間生米を排出しました。（ミニチュアダックス 平均留守番時間10時間）
・留守番中、ケージの中で必ずといっていいほどうんちまみれになってしまっていました。そのため帰宅してまず最初にすることは、愛犬をシャワーで洗ってあげること、これが2カ月ほど続きました。その後自然と朝晩の散歩中にトイレをするようになり、ケージの中で排泄をすることはなくなりました。（パグ 平均留守番時間10時間）
・サークルの中にいたものの、近くにあったマッサージチェアのコードに口が届いたようで、帰ってきたらコードが食いちぎられていたことがありました。電源が入ってなかったので、感電はしませんでしたが、コードがささっていたらと思うと…。（ミニチュアダックス 平均留守番時間10時間）
・留守番中、サークルのカギを自分の口であけて脱走をしました。いつもは侵入できない家中の部屋の中を探検し、台所にあったお米の袋を破り、生米でお腹がパンパンに…。すごく楽しそうな笑顔で出迎えてくれましたが、すぐ病院に直行した。何事もなく、数日間生米を排出しました。（ミニチュアダックス 平均留守番時間10時間）
・留守番中、ケージの中で必ずといっていいほどうんちまみれになってしまっていました。そのため帰宅してまず最初にすることは、愛犬をシャワーで洗ってあげること、これが2カ月ほど続きました。その後自然と朝晩の散歩中にトイレをするようになり、ケージの中で排泄をすることはなくなりました。（パグ 平均留守番時間10時間）
・サークルの中にいたものの、近くにあったマッサージチェアのコードに口が届いたようで、帰ってきたらコードが食いちぎられていたことがありました。電源が入ってなかったので、感電はしませんでしたが、コードがささっていたらと思うと…。（ミニチュアダックス 平均留守番時間10時間）
まとめ
安心して犬に留守番をさせられるようになるためには、段階を踏んだ留守番トレーニングが必要です。
常に誰かが在宅している家庭であっても、「ずっと一緒にいたい」「ひとりぼっちにさせるのはかわいそう」という気持ちはあっても、やはり留守番をさせる必要性はでてくるものです。
そのときになって焦ることのないように、準備しておきたいですね。
留守番が苦手な子、最初からスムーズにできる子と、愛犬の性格によっても差がでます。迷ったり、悩んだりしたときは、ブリーダーなどの販売元やかかりつけの獣医師にアドバイスを求めましょう。
もちろん、犬が留守番できるようになったからといって散歩やスキンシップを怠るのはNG。犬を飼うのは、それなりの手間や時間を取られるものです。迎えるタイミングや状況を考慮して計画的に留守番デビューをさせましょう。
常に誰かが在宅している家庭であっても、「ずっと一緒にいたい」「ひとりぼっちにさせるのはかわいそう」という気持ちはあっても、やはり留守番をさせる必要性はでてくるものです。
そのときになって焦ることのないように、準備しておきたいですね。
留守番が苦手な子、最初からスムーズにできる子と、愛犬の性格によっても差がでます。迷ったり、悩んだりしたときは、ブリーダーなどの販売元やかかりつけの獣医師にアドバイスを求めましょう。
もちろん、犬が留守番できるようになったからといって散歩やスキンシップを怠るのはNG。犬を飼うのは、それなりの手間や時間を取られるものです。迎えるタイミングや状況を考慮して計画的に留守番デビューをさせましょう。
