犬を飼うのに向いている人

飼い主と犬

生き物が好きな人

今まで犬を飼ったことがなくても、生き物に関心があり、好きであれば、犬を飼うのに向いている人といえるでしょう。
「犬を飼いたい」と考えはじめた時点で、動物が好きであるのは間違いありません。
家族として迎え入れた犬に対して、たっぷりの愛情を注げる人になるはずです。

生活に余裕のある人

犬を飼ううえで絶対に必要になるのが、お金と時間です。
現在の暮らしのなかで、犬のお世話にかけるお金と時間を十分に確保できるのか、考えましょう。
飼育費用については、シミュレーションや試算である程度の予想を立てられます。
また、日常的なお世話やしつけなど、犬と向き合う時間をつくれる人が、飼育に向いているといえるでしょう。
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変化に対応できる人

犬を飼うと早寝早起きになったり、今まで好きに過ごせていた時間がなくなったりと、犬中心の生活へと変化します。
その変化を楽しめる人、当たり前のこととして対応できる人が向いているといえます。
とくに飼いはじめのころは、新たな生活に慣れさせたり、しつけを覚えさせたりと、犬にあてる時間が必要です。
これまで自由にできていた長時間の外出や旅行なども、場合によっては難しくなるでしょう。

誰かのために役に立ちたい人

そもそも犬は人の伴侶動物として存在している、ひとりでは生きていけない動物です。
犬を飼うということは、その犬に食べ物や安心して過ごせる環境、愛情を与えるということです。
飼い主になるということは、その犬にとって欠かせない存在になるということ。犬にとって大切な存在になれることに喜びを感じられる人は、よい飼い主になれるといえます。

責任感のある人

犬を飼いはじめたら、その犬の一生に対して責任と覚悟をもつ必要があります。
愛犬の健康は飼い主が守るもので、愛犬が病気やケガをしたときも対応できるのは飼い主だけです。
終生飼育の責任はもちろん、犬が健康で長生きできるよう、責任をもって飼育ができる人が、犬を飼うのに向いています。

犬を飼うのに向いていない人

ぐうたらしている人

体を動かすことが嫌いな人

犬の散歩は毎日やらなければならないお世話の一つです。
毎日、犬によっては1日2回、朝夕それぞれ1時間ずつ散歩が必要な場合もあります。なかには天候にかかわらず、少々の雨くらいであればレインコートを着て行くという、散歩が好きな犬や運動量の多い犬もいます。
毎日の散歩や体を動かすことが億劫に感じる人は、適しているとはいえません。

部屋が散らかっている人

犬が安全で快適な生活を送るためには、きれいな環境を提供してあげる必要があります。
定期的に掃除をし、清潔なスペースを確保するのはもちろん、誤飲事故を避けるため、小さい物や食べ物を犬の届くところに置かないなど、これまでとは違う視点での整理整頓が欠かせません。
部屋を片付けられないという人は、犬の飼育は向いていないといえるでしょう。

他人と関わることが苦手な人

散歩や旅先などで犬を連れていると、さまざまな人に声をかけられるシーンが増えます。
ふと話しかけられたときの挨拶程度でも構いませんが、コミュニケーションをとることに負担を感じない人のほうが向いているといえます。

感情的になりやすい人

犬は言葉が通じません。そのため、犬との暮らしには、思い通りにならないと感じることがたくさん出てきます。
トイレの粗相や突然の愛犬の体調不良など、言葉が通じない相手のハプニングやトラブルは、冷静に対処できなければストレスになってしまいます。
また、犬は人の気持ちに対して敏感です。とくに大切な存在である飼い主さんの感情は、犬に大きな影響を与えます。
感情的になりやすい人は気を付けなければなりません。

不向きでも大丈夫! 犬を飼うことで得られる変化

飼い主と犬
「犬を飼うのに向いていない人」に該当するところがあった人でも、「犬が好き」「生活に余裕がある」「お世話するのが好き」など、適している面があるのであれば大丈夫。
目の前にかわいい犬がいれば、自然と愛情と責任感を抱くようになるはずです。
実際に犬と暮らしはじめてから、できるようになることがたくさんあります。

体を動かすことが苦ではなくなる

出不精だったり、運動が苦手だったりする人でも、愛犬との毎日の散歩をきっかけに体を動かすことに慣れてきます。
朝の散歩のために早起きになり、健康的な生活リズムとなるでしょう。そのうちに、外の空気や草花、季節の移り変わりを楽しめるまでになるかもしれません。

部屋をきれいに保てるようになる

犬を飼うと決めたら、犬が家にやって来るタイミングに合わせ、部屋を片付け、飼育スペースを整えるはず。
そして犬との暮らしがはじまれば、その清潔な状態をキープしようとするものです。
掃除が苦手でも、散らかっているものを片付けたり、掃除機をかけたりするようになり、結果的にいつもきれいな部屋で過ごすことができるでしょう。

知らない人との会話が楽しめるようになる

人と話すのは得意じゃないという人でも、それほど心配はいりません。
互いに関心のある「犬」という存在がきっかけで、はじまる会話。犬を通して会話に慣れ、コミュニケーションへの苦手意識がなくなるという人が多くいます。
楽しめるまでにはなれなくても、自然に笑顔で挨拶を交わせるようになるはずです。

思いやりの気持ちや責任感が育つ

犬のお世話を通して、相手を思いやる気持ちが芽生えます。
愛犬に頼られることで、生きがいも生まれるでしょう。守るべき存在ができることで、自分がしっかりしなくてはという責任感をもつようになります。

まとめ

なでられる犬
犬を家族に迎えるということは、その犬の命を一生、責任をもって預かるということです。十分なシミュレーションをおこない、検討しなければなりません。

一方で、この記事を読み、犬の飼育の適性ついて考えた時点で、決して安易に犬が欲しいといっているわけではないと、確信ももてるはず。
大変ながらも幸せな暮らしを想像し、責任と覚悟をもったうえで、犬を迎えるための一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
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