子どもと犬の関係は? 先輩愛犬家に聞いてみました
実際のところ子どもと犬の関係はどうなのか、はじめにアンケートの結果をお知らせします。
「みんなのブリーダー」で子犬をお迎えした方のうち、中学生以下のお子さんと同居している146人の先輩愛犬家に、お子さんと愛犬の関係について聞いてみました。
「みんなのブリーダー」で子犬をお迎えした方のうち、中学生以下のお子さんと同居している146人の先輩愛犬家に、お子さんと愛犬の関係について聞いてみました。
ほとんどの家庭で子どもと犬は仲良し!
アンケートの結果、約9割以上の家庭において、お子さんと愛犬との関係は良好のようです。
犬を迎えたタイミングについても聞いています。
犬を迎えたタイミングについても聞いています。
子どもが生まれてから犬を迎えた家庭が9割
もともと犬を飼っていて子どもが生まれたのか、それとも子どもが生まれてから犬を飼ったのか、という質問については、お子さんが生まれてから犬を迎えたというケースが9割以上でした。
では、お子さんが何歳のときに犬を迎えたのでしょうか。
では、お子さんが何歳のときに犬を迎えたのでしょうか。
子どもが10歳のときに犬を迎える人が多数
※69人が回答、お子さんが複数いる場合は、すべてのお子さんの年齢を聞いています。
少しバラつきはあったものの、小学校の中学年である10歳前後に犬を迎える人が最も多い結果となしました。
10歳前後になると、子どもにも犬のお世話ができようになり、それでいて部活だ勉強だと忙しい年齢には達していないので迎えやすい時期なのかもしれませんね。
少しバラつきはあったものの、小学校の中学年である10歳前後に犬を迎える人が最も多い結果となしました。
10歳前後になると、子どもにも犬のお世話ができようになり、それでいて部活だ勉強だと忙しい年齢には達していないので迎えやすい時期なのかもしれませんね。
仲良くしてもらうためにした工夫
犬を飼うのであれば、やはりSNSや映画などにある”犬と子どもの絆”にあこがれますよね。
犬を子どもに仲良くしてもらうために、先輩愛犬家はどのような工夫をしたのか伺いました。
▼一緒に準備
声がけ、触れ合い
▼お世話をしてもらう
犬を迎える準備を子どものお小遣いから出してもらったり、お世話を任せたりと、責任感や当事者意識をもってもらう方法や犬との触れ合い方を教えてあげる方法などさまざま。
これから犬を迎えたい、子どもと仲良くしてほしいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
犬を子どもに仲良くしてもらうために、先輩愛犬家はどのような工夫をしたのか伺いました。
▼一緒に準備
- 子ども自身(次男)が自ら貯めたお小遣いでサークルと食器を買ってあげて積極的に迎える準備をした。(子どもの年齢:12歳と10歳、愛犬:チワワ/10カ月/オス)
声がけ、触れ合い
- 妹だから優しく接してあげようねと言いました。(子どもの年齢:5歳、愛犬:ダックス/10カ月/メス)
- いじわるしないで優しく触ろうねと声かけをした。(子どもの年齢:4歳、愛犬:フレンチブルドッグ /10カ月)
- 一緒に触ったり、撫でたりして慣れさせた。(子どもの年齢:9歳、愛犬:柴犬/11カ月/オス)
▼お世話をしてもらう
- 食事のお世話を任した。(子どもの年齢:8歳、愛犬:トイプードル/10カ月/オス)
犬を迎える準備を子どものお小遣いから出してもらったり、お世話を任せたりと、責任感や当事者意識をもってもらう方法や犬との触れ合い方を教えてあげる方法などさまざま。
これから犬を迎えたい、子どもと仲良くしてほしいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ときにはヒヤッとしたことも・・・
ここまで犬と子どもが仲良くする方法などをご紹介しましたが、実際に暮らしているとほほえましい日常だけが待っているというわけではありません。
先輩愛犬家さんのなかにヒヤッとした場面に遭遇した方がいらっしゃいました。
どんなときか伺ってみると
犬のけがにつながりそうなこと、子どものけがにつながりそうなことが両方ありました。
お互い仲良く遊んでいるつもりでも力の加減を間違ってしまったり、何かのはずみで踏んだり落としたりというケースが考えられます。
犬と遊ばせるときは目を離さないことが大切ですね。
先輩愛犬家さんのなかにヒヤッとした場面に遭遇した方がいらっしゃいました。
どんなときか伺ってみると
- 長男が立ったままの姿勢で犬を抱っこしたが、ぎこちなく犬が落ちそうになった。(子どもの年齢:12歳と10歳、愛犬:チワワ/10カ月/オス)
- 遊びがエキサイトして、子どもが噛みつかれた。(子どもの年齢:8歳、愛犬:トイプードル/10カ月/オス)
- 犬と遊ぶときは座ってかかわるように伝えているが、テンションの高い子どもが膝で犬を踏みそうになった。(子どもの年齢:8歳、4歳 イタリアングレーハウンド/3カ月/オス)
- 追いかけっこをして遊んでいる時に、子供が犬の脚を踏みそうになった。(子どもの年齢:8歳 トイプードル/5ヵ月/オス)
- 甘噛みがすごい時期は、遊んでいるとじゃれながらよく噛まれた。子どもが1番かまれやすく甘噛みとはいえ、痛がっていた。(子どもの年齢:5歳 トイプードル/8ヵ月/オス)
犬のけがにつながりそうなこと、子どものけがにつながりそうなことが両方ありました。
お互い仲良く遊んでいるつもりでも力の加減を間違ってしまったり、何かのはずみで踏んだり落としたりというケースが考えられます。
犬と遊ばせるときは目を離さないことが大切ですね。
犬が子どもを苦手な理由
犬の性格には個体差はありますが、小さな子どもを苦手としている犬は多いもの。大人には懐っこいのに、子どもは避けて回ることも珍しくありません。その理由が分かれば、どうすれば仲良くできるかの対策も見えてきます。
予想外の動きをする
突然走り寄ってきたり、追いかけてきたり。予想のつかない子どもの行動は、犬にとって恐怖の対象です。優しく接してくれる大人の人間とは違う、得体の知れない存在として捉えられてしまうこともあるでしょう。
子どもを「危害を加えてくる存在」と認識してしまうと、逃げ出したり、最悪の場合攻撃を仕掛けたりしてしまうようなケースもあります。
子どもを「危害を加えてくる存在」と認識してしまうと、逃げ出したり、最悪の場合攻撃を仕掛けたりしてしまうようなケースもあります。
急に大きな声を出す
キャッキャと笑い出したり、急に泣き出したり、テンションが上がって奇声を上げたり……突然大きな声を出すのは”子どもあるある”ですよね。
先ほどの予想外の動きと同様ですが、犬は突然の大きな音が苦手。警戒心や恐怖心を抱いてしまう子もいるほどです。
先ほどの予想外の動きと同様ですが、犬は突然の大きな音が苦手。警戒心や恐怖心を抱いてしまう子もいるほどです。
じっと見つめてくる
犬を見つめたとき、居心地が悪そうに「ふいっ」と目を逸らされることがあります。目と目を合わせてじっと見つめる行為、これは犬にとって威嚇の意味を持ちます。
好奇心旺盛な子どもは、気になる対象をじっと見つめることが多いですよね。これを頻繁にやられると、犬はストレスを感じてしまうのです。
好奇心旺盛な子どもは、気になる対象をじっと見つめることが多いですよね。これを頻繁にやられると、犬はストレスを感じてしまうのです。
なで方が荒っぽい
力の加減が上手くできない子どもは、犬を自分がやりたいままにぐりぐりと荒っぽくなでたり、触ったりしがち。子どもにとって悪気はなかったとしても、犬にとっては迷惑な行為です。
赤ちゃんは耳や尻尾を引っ張りがちですが、これも犬に嫌がられる原因の一つと言えるでしょう。
赤ちゃんは耳や尻尾を引っ張りがちですが、これも犬に嫌がられる原因の一つと言えるでしょう。
しつこい
自分がやりたいことや要求を繰り返すのは小さな子どもの特徴ですよね。静かに休みたいときに休ませてくれず、執拗になでたり、追い回してきたり。しつこい子どもの行動がストレスになるのは、犬も同じなのです。
子どもの姿を見ると逃げ出したり、うなり声を上げて威嚇したりするような行動が見られたら、ストレスのサインです。不幸な事故を防ぐためにも、上記のような子どもの行動には十分中止しましょう。
子どもの姿を見ると逃げ出したり、うなり声を上げて威嚇したりするような行動が見られたら、ストレスのサインです。不幸な事故を防ぐためにも、上記のような子どもの行動には十分中止しましょう。
犬と子どもが仲良くなるコツ
犬が子どもを苦手とする理由が分かったところで、次は犬との触れ合わせ方について見て行きましょう。
ここで紹介する内容は、子どもと犬両方の安全を守るためにも非常に大切なことです。よい関係が築けるよう、親御さんが上手にリードしてあげてくださいね。
ここで紹介する内容は、子どもと犬両方の安全を守るためにも非常に大切なことです。よい関係が築けるよう、親御さんが上手にリードしてあげてくださいね。
目を見つめない
犬と接するときは、真正面からじっと見つめさせてはいけません。「ワンちゃんが怖がるから、じっと目を見ないであげてね」などと声をかけ、目線を外すように促しましょう。
しゃがんで目線を下げる
子どもの身長であっても、小さな犬にとっては大きく感じられます。恐怖心や警戒心を和らげるために、腰を落として目線を下げさせましょう。
また、犬のそばで急に大声を出すのもいけません。子どもに対しては、「大きな声を出すと、ワンちゃんがびっくりするよ」「小さな声で優しくお話してあげてね」と言い聞かせてください。
また、犬のそばで急に大声を出すのもいけません。子どもに対しては、「大きな声を出すと、ワンちゃんがびっくりするよ」「小さな声で優しくお話してあげてね」と言い聞かせてください。
においを嗅がせる
犬同士の挨拶で、互いのにおいを嗅ぎ合う姿を見たことのある人もいるのではないでしょうか。人間の何倍もの嗅覚を持った犬は、においで情報収集し、相手のことを知ろうとします。
子どもと触れ合わせるときにも、まずは優しく手の甲や腕をそっと差し出し、自分のにおいを嗅がせるように教えましょう。「これはワンちゃんとの挨拶だよ」と教えてあげるのもいいですね。
子どもと触れ合わせるときにも、まずは優しく手の甲や腕をそっと差し出し、自分のにおいを嗅がせるように教えましょう。「これはワンちゃんとの挨拶だよ」と教えてあげるのもいいですね。
なでるときは顎の方から
子どもが犬をなでようとするとき、いきなり頭から触ろうとするのはよくあること。しかし、これは犬を驚かせてしまう行為で、警戒心のあまり噛み付かれる恐れがあります。
まずは犬の様子を見て、嫌がらないか、怖がっていないかを確認しましょう。「なでてもいい?」と優しく声がけをさせたうえで、手を下のほうから差し出して、顎の下を優しく撫でるように教えてください。
犬が嫌がらないようでも、長時間しつこく撫で回すような行為はNGです。犬と触れ合わせるときは必ず親御さんが近くで見守り、適度なところで切り上げさせてくださいね。
まずは犬の様子を見て、嫌がらないか、怖がっていないかを確認しましょう。「なでてもいい?」と優しく声がけをさせたうえで、手を下のほうから差し出して、顎の下を優しく撫でるように教えてください。
犬が嫌がらないようでも、長時間しつこく撫で回すような行為はNGです。犬と触れ合わせるときは必ず親御さんが近くで見守り、適度なところで切り上げさせてくださいね。
犬と子どもの同居のポイント
子どもを苦手な犬と仲良くさせるにはどのような方法があるのでしょうか。犬を先に飼っていて子どもが生まれた場合と、子どもがいて後から犬を迎える場合に分けて説明します。
すでに犬を飼っていて、子どもが生まれた場合
子どもが生まれると、両親は”子ども第一優先”となるケースは多いはず。今まで飼い主さんの愛情を一身に受けてきた犬は、急に表れた赤ちゃんの存在に嫉妬し、大好きな飼い主さんを取られたと感じてしまうこともあるようです。なかには、飼い主さんの気を引くために、わざとイタズラをしはじめる犬も。
犬との接し方はなるべく子どもが生まれる前と変えないようにすることが理想ですが、難しい場合、犬が思いっきり甘えられる時間を少しでも作るようにしてくださいね。
子どもがハイハイや歩き始める頃には、互いに距離を取れるように部屋のなかに犬専用のスペースを作ってあげることも大切です。子どもが入れないようなサークルやケージを用意し、犬が安心して過ごせるようにしましょう。
犬との接し方はなるべく子どもが生まれる前と変えないようにすることが理想ですが、難しい場合、犬が思いっきり甘えられる時間を少しでも作るようにしてくださいね。
子どもがハイハイや歩き始める頃には、互いに距離を取れるように部屋のなかに犬専用のスペースを作ってあげることも大切です。子どもが入れないようなサークルやケージを用意し、犬が安心して過ごせるようにしましょう。
子どもがいて、犬を迎えたい場合
犬との触れ合いは、子どもにとってよい情操教育になります。犬をお迎えする前に、ぜひ親子で犬との接し方やお世話の方法について勉強してみましょう。
小さな子犬には優しく接しなければならないこと、そうすれば徐々に仲良くなれることを言い聞かせてみてください。お迎え前にどんな犬を飼いたいか話し合ったり、一緒に犬の名前を考えてみたりするのもよいかもしれませんね。
また、毎日のえさやりやトイレの世話、お散歩なども、無理のない範囲で子どもと一緒にやってみるのもよい方法です。犬を飼うことに対する責任感が芽生え、接し方も変わってくるかも知れません。ただし、子どもが犬と接するときには、必ず大人の目が届くようにしてくださいね。
また、パーソナルスペースであるサークルやケージ内で犬が休んでいるときは、子どもがちょっかいを出したり近くで大声を発したりなどして、邪魔しないように注意しましょう。
子どもが先か犬が先か、いずれにせよ犬が子どもの存在を受け入れ、慣れるまでには少々時間がかかるものです。
前項でも紹介したように、子どもには少しずつ犬と仲良くなるための方法を教えましょう。そして犬に無用なストレスを与えないためにも、両者の距離を見計らいつつ、少しずつ接する機会を増やすことを心がけてください。
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また、毎日のえさやりやトイレの世話、お散歩なども、無理のない範囲で子どもと一緒にやってみるのもよい方法です。犬を飼うことに対する責任感が芽生え、接し方も変わってくるかも知れません。ただし、子どもが犬と接するときには、必ず大人の目が届くようにしてくださいね。
また、パーソナルスペースであるサークルやケージ内で犬が休んでいるときは、子どもがちょっかいを出したり近くで大声を発したりなどして、邪魔しないように注意しましょう。
子どもが先か犬が先か、いずれにせよ犬が子どもの存在を受け入れ、慣れるまでには少々時間がかかるものです。
前項でも紹介したように、子どもには少しずつ犬と仲良くなるための方法を教えましょう。そして犬に無用なストレスを与えないためにも、両者の距離を見計らいつつ、少しずつ接する機会を増やすことを心がけてください。
子どもがいる家庭におすすめの犬種
小さな子どもと仲良く遊ぶことができる、おだやかで我慢強い犬種をご紹介します。
子どもがいる家庭にワンちゃんをお迎えしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
子どもがいる家庭にワンちゃんをお迎えしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
子どもがいる家庭におすすめな小型犬
子どもがいる家庭におすすめな中型犬
子どもがいる家庭におすすめな大型犬
まとめ
子どもの成長にとって、犬の存在はかけがえのないものです。大切な家族や友人として、また守るべき”弟”や”妹”のような存在として、生涯に渡って子どもの人生に寄り添ってくれることでしょう。
繰り返しになりますが、子どもが苦手な犬が打ち解けるには時間がかかるものです。しつけや触れ合わせ方には十分注意しつつ、徐々に慣れさせるようにしてくださいね。
繰り返しになりますが、子どもが苦手な犬が打ち解けるには時間がかかるものです。しつけや触れ合わせ方には十分注意しつつ、徐々に慣れさせるようにしてくださいね。