【いつまでも健康で過ごしてもらうために】トイプードルの体重について知識を深めよう
愛くるしいイメージからか、トイプードルは体重が軽い犬種という認識の飼い主が多いようです。トイプードルが平均体重よりも重いからと、無理なダイエットをさせていませんか。知っているようで知らないトイプードルの体重について、知識を深めていきましょう。
目次
同じトイプードルでも体重には大きな差が!?
トイプードルは認められた犬種名ではなく、プードルのサイズの一種です。厳密にはトイプードルもスタンダードプードルも、同じ「プードル」なのです。トイプードルの平均体重は3~4kg程度。もっと小さい、タイニープードルやティーカッププードルもいますが、サイズとして認められていないので、実はどちらもトイプードルの一種ということになります。
そのため、トイプードルといっても1.5kgしかない犬もいますし、4kg以上に成長する犬もいます。
生後1年くらいでトイプードルの成長はほぼ止まり、以降は体高や体重に大きな変化はありません。この1歳くらいの体重がそのトイプードルの理想体重だとされていて、健康管理のためには理想体重をキープすることが大切です。
骨格や遺伝、体質によって、同じトイプードルでも理想体重はかなり違います。理想体重がトイプードルの平均体重に当てはまらなくても、無理にフードを増やしたりダイエットさせたりする必要はありません。
それでも不安であれば、一度かかりつけの動物病院で健康診断するのがオススメです。さまざまな角度から健康状態をチェックできるので、病気などの早期発見にもつながります。
成長期のトイプードルに適切に体重管理するポイント
成犬の急激な体重増加は危険ですが、子犬の場合は健全な成長をしている証拠なので問題ありません。成犬に比べると内蔵の機能が成熟していないため、子犬に一度に大量のフードを食べさせると消化不良を起こすことも。また、トイプードルは体が小さく活発なので、食事の間隔が開くと、低血糖を起こしてしまう可能性があります。
生後2~3カ月の間は食事を複数回に分けて少しずつ与えることが大事です。
~生後3カ月 …4回〜5回
生後3カ月~ …3回〜4回
生後6カ月〜 …2回
生後半年経過するころには体の機能も整うため、食事回数を減らして1回の量を増やしても問題ないでしょう。生後6カ月以降は愛犬の様子を観察しながら量や回数を調整してくださいね。
ドッグフードは子犬用・成犬用・老犬用と、ライフステージ別に分かれているのが基本です。
だいたい生後6カ月目までは子犬用のドッグフード。骨格を形成する大事な時期なので、子犬時代に取るべき栄養素が配合された、良質なドッグフードを選んでください。
7カ月が経過したら、子犬用と成犬用のドッグフードをミックスしながら、少しずつ成犬用に移行しましょう。
トイプードルが食欲がない場合の対処法
子犬のころは成長のために毎日の食事が重要ですが、体調を崩すことが多いのも子犬の特徴です。成犬ならまだしも、子犬は少し食べないだけでぐっと体重が減ってしまい、心配になりますね。子犬の食欲がないときは、ドッグフードをお湯でふやかしてみるのがおすすめです。犬は嗅覚が鋭い動物なので、温めると匂いが強くなり、同じ餌でも食いつき方が変わることがあります。ふやかしたことで食べやすくなる効果もありますね。
30℃くらいのぬるま湯が、ドッグフードの栄養素が壊れないギリギリの温度です。
なかなか食欲が改善されない場合は、いつもの餌にトッピングしてみてはいかがでしょう。鶏肉(ササミかムネ)・卵・さつまいもが簡単に取り入れられる食材です。
鶏肉はトイプードルの体に負担をかけず、消化しやすい食材。完全に火を通してから与えてくだい。
卵は茹でて殻をむいてつぶす、さつまいもは細かく切って茹で、どちらもドッグフードと混ぜて与えましょう。
老犬期を迎えたトイプードルの体重管理で気をつけたいこと
トイプードルは10歳を過ぎたあたりから老犬期に入ります。この時期から食事をシニア用のドッグフードへ切り替えることが多いです。実は、その認識に落とし穴があることが。
シニア用は成犬用のドッグフードに比べると全体的にカロリーが控えめです。老いのスピードは同じトイプードルでも個体差があるので、よかれと思って切り替えたことが、愛犬の栄養不足につながってしまうこともあるのです。
フードの切り替えは、トイプードルの運動量に着目して行いましょう。
10歳を過ぎても運動量が変わらない場合、骨格や筋肉が健全である証拠なので成犬用のドッグフードを与え続けて大丈夫です。日頃から体重と運動量をデータ化しておくと、食事量の調整がしやすいですよ。
食欲の落ちている期間が一週間を超えるようであれば、健康状態を確認しつつ、少しずつ老犬用のドッグフードに切り替えましょう。
体重管理を行うことも、トイプードルへ愛情を注ぐことの一つ
小型犬であるトイプードルを健康的に育てるためには、適切な体重管理が欠かせません。重要なことは、愛犬の様子を見ながら適宜対応すること。体重管理を飼い主がしっかりできれば、病気にかかりにくくなりトイプードルの寿命も伸びます。
食事・運動・環境など、体重管理にはさまざまな要素が関連しますが、健康体型をキープできるように頑張ってくださいね。