ダックスフンドの毛質タイプ ワイヤー・スムース・ロングの性格・特徴

もともとダックスフンドは、狩猟犬として活躍していた犬種です。そのため、現代の家庭犬になった今でも「活発」「勇敢」「好奇心旺盛」といった特性が色濃く残っています。

また、家族への思い入れが強く、常にそばにいたがる甘えん坊な一面も。留守番が長く続くとストレスを感じやすい子もいるため、精神的なケアも含めた日々の関わりが大切です。

このような性格は、被毛タイプによっても多少の違いが見られます。次からは各毛質ごとの特徴と性格を詳しくご紹介していきます。

短くつややかな毛が特徴のスムースヘアのダックスフンド。もっとも歴史ある被毛タイプで、なめらかな手触りとスマートな見た目で人気を集めています。

このタイプは感情表現が豊かで、陽気で活発な性格をしている子が多いです。飼い主の動きにもすばやく反応してくれるなど、非常に人懐っこい傾向があります。
一方で、知らない人には慎重になる一面もあるため、初対面では優しく声をかけてあげることが大切です。

子犬期から社会化トレーニングを通じてさまざまな刺激に慣らすことで、より穏やかでバランスのとれた性格に育てやすくなります。

ロングヘアのダックスフンドは、なめらかで長い被毛が特徴的。見た目も優雅で、性格もおだやかで温厚といわれています。

感受性が豊かで、飼い主の気持ちに敏感に寄り添ってくれる一方、依存心が強くなりがちなのが特徴。飼い主にべったりな子も多く、つい甘やかしてしまう傾向があります。
また、室内ではおとなしくしていても、外出先では吠える子も見られます。これは攻撃的というよりは、不安を感じたときの防衛反応によるものです。

お散歩デビューの前から生活音や外の環境に慣らす練習（社会化トレーニング）を重ね、さまざまな刺激に順応できるようにしておくと安心です。

ゴワゴワとした剛毛が特徴のワイヤーヘアのダックスフンドは、3種類のなかでもとくに活発でやんちゃな性格をしています。
ぬいぐるみのような見た目とは裏腹に、遊ぶときは常に全力。元気がありあまって動きが激しくなることも珍しくありません。

この活発さの背景には、品種改良の過程でスコティッシュテリアなどのテリア犬種が交配に使われたことが関係しています。そのため、テリア特有の勝気さや独立心が性格にも表れているのです。

ほかのタイプより頑固な一面もあるため、しつけは根気よく丁寧に。
ドッグランなどではテンションが上がりすぎてしまうこともあるため、愛犬の様子を見ながら無理のない範囲で楽しませてあげるのがポイントです。

ワイヤーヘアの子を穏やかな性格に育てるには、子犬のころからたくさんの人や犬にふれあわせる社会化トレーニングが重要です。さまざまな経験を通じて、感情のコントロールができるようになります。

ダックスフンドは、スムース・ロング・ワイヤーの3つの被毛タイプによって性格の傾向が異なります。スムースは表情豊かで活発、ロングは穏やかで甘えん坊、ワイヤーはやんちゃで好奇心旺盛な性格が特徴です。
ただし、犬にも一頭ずつ個性があり、すべての子に当てはまるわけではありません。
毛質ごとの特徴を参考にしながら、それぞれの性格に寄り添った接し方を心がけましょう。