数々の受賞歴を持つ水谷ブリーダー。出会いと縁に恵まれました、と笑顔で話します。愛情たっぷりに育てられた、スタンダードに忠実なヨークシャーテリアに会うことができる犬舎です。

事務局　ショーを始めたきっかけはなんですか?
水谷ブリーダー　ヨークシャーテリアを15年ほどブリーディングしています。最初、実はショーに対して積極的ではなかったんです。でも、何のめぐりあわせか、プラムとライムという名前のとてもいい犬が手元に巡ってきて。ショーを始めたのは、その子がきかっけでしたね。

事務局　さまざまな賞を受賞してらっしゃると伺っています。
水谷ブリーダー　プラムもライムも数多くの賞を受賞しています。ライムはインターチャンピオンになり、プラムは「アウトスタンディング・ダム」(チャンピオン作出数8頭以上)という賞を受賞しました。また、当犬舎で　生まれた子犬達の中には、インターチャンピオンになり「ペディグリー・アワード」を受賞した子もおります。

事務局　ヨークシャーテリアの繁殖で、気を使っていることはありますか?
水谷ブリーダー　ヨーキーは、まだ出来上がってから140年足らずの犬種ですので、ブリーディングが安定しておりません。よく、『ヨーキーは7回変化する』と言われますが、それくらい成長が予測不可能な犬種です。ですから　私は、まずはとにかく、スタンダードにより近い子めざし、健全な子が生まれるように努力しています。お産は毎回ドキドキしますよ。最初は怖くて一人でできませんでした。それだけに、産まれた子はかわいくて、自分の子どものように感じています。私は、お渡しする時に「どうしても飼えなくなったら、私の所に帰してね」とお願いしています。せめて、自分のところで生まれた子だけでも、悲しい思いをさせたくないと願っています。

事務局　ショードッグを育てるのは、やはり難しいことですね。
水谷ブリーダー　そうですね。私の場合は、著名な先生や真摯な獣医さん、先輩のショーブリーダーさんなど、周りの方にたくさんのことを教えていただきました。特にハンドラーさんには、今でもいろいろ　教えていただいています。本当に出会いに恵まれたと思いますね。

事務局　ヨークシャーテリアの魅力はどんなところですか?
水谷ブリーダー　ヒトの心に機敏で、元気で明るいところです。人間の気持ちの揺れを察して、人に寄り添ってくれるんですよ。うちの子達の面白いところですが、、うちにいるときはやんちゃでも、行った家で必ずといっていい程、良い子になることですね。うちでは、2か月過ぎまでお母さんと兄弟と一緒に過してます。おっぱいにくっついて甘えたり、兄弟でけんかしたり、遊びつくしていくんでしょうね。兄弟と一緒だと、噛んだら痛いとか、そういうことを経験できます。母犬もしつけしますし、そうやって育つことで精神的に安定するのだと思います。

事務局　今後トライしてみたいことはありますか?
水谷ブリーダー　2011年にイタリアからヨークシャーテリアを3頭入れました。今後はこの子たちを交えながら、丁寧に、いい犬を作りたいですね。欠点を補って、よりスタンダードに近づけるための努力をしたいと思います。

事務局　皆さまになにかメッセージはありますか?
水谷ブリーダー　私が　言うのも　おこがましいのですが、本当のスタンダードはこうなんだ、というのを感じていただけたらいいな、と思います。そうはいっても、どんなに欠点のある子でも、自分の家に迎えたら　愛おしくなりますよね。それが人間と犬との関わりなんだと思います。本当にかわいがっていただける方に　お譲りできれば良いなと思いますね。

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